綜學読本 原大本徹 短編集<3> 国是からはじまる新しい日本 配送ポイント:16[M便 16/19]
人も国家も、目標を失うと崩れていきます。戦後の日本も、焼け跡からの経済復興という一種の国是によって繁栄を取り戻しましたが、80年代からバブル期にかけて享楽に酔い痴れて目標を失うと、社会心理はすっかり閉塞感に覆われ、失われた30年とも言われる長い衰亡期を歩むことになりました。今、日本に一番必要なのは国家目標となる国是です。それも、40〜50年程度で消え失せるような疑似国是ではなく、国家百年の計ともなる骨太の国是でなければ用をなしません。
(まえがきより)
「綜學読本 原大本徹 短編集<2>」に続く、林英臣2年分の随筆・評論を集めた短編集第3弾!本書は2017〜2018年の2年分を収録。世界情勢、日本情勢、歴史・文化や東洋・日本思想、更には筆者と孫とのエピソードなど、今回も多岐にわたる内容を掲載しています。
特に本書後半では「国是」の提言に力を入れています。「国是」とは長期的な国家目標や国家ビジョンのことです。「共生文化の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」という「国是三綱領」としてまとめ、筆者が長年啓蒙してきた考え方も紹介しています。アフターコロナで誕生する新しい日本の国是を考えるヒントが詰まった1冊です。
B6判(128×182mm) 本文306ページ