(サイン本あり)『写楽ブームの正体』高井忍著/四六判(ソフトカバー)

幅広く批評・評論を取り扱う選書レーベル【行舟北辰選書】第一弾!
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高井忍(著)
松木美紀(装幀)
ISBN: 978-4-909735-19-5  四六判(ソフトカバー) 並製 358頁
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「正体不明の謎の絵師」「世界三大肖像画家」……東洲斎写楽を語るそうした言葉はすべてデタラメだった!誤解とデマに彩られた往時の「写楽ブーム」を検証し、反アカデミズムの在野研究とメディア報道の危うさを追及する一冊。

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東洲斎写楽の“常識”「世界三大肖像画家の1人」「正体不明の謎の絵師」は嘘だった。写楽をめぐる真のミステリ、それは学界で写楽についての解明が進むのと並行して、マスメディアが誤った説を広め、定着させ、さらなる珍説奇説を積み上げ続けたことだ。メディアはなぜ、写楽の真実を隠蔽する方向に走ったのか?高橋克彦・梅原猛・池田満寿夫・島田荘司ら著名人はいかに関わったのか?本書は史料を駆使してその経緯を追った労作である。
――歴史研究家 原田実さん推薦!

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◎内容紹介:
 そのインパクトのある役者絵で現代でも抜群の知名度を誇る浮世絵師・東洲斎写楽。かつて彼の名を語る時に、決まり文句のように必ずついて回るフレーズがあった。
「正体不明の謎の絵師」「世界三大肖像画家のひとり」――しかしそれらは、いずれも研究史の実態からは乖離した、いわば錯誤の伝言ゲームが生み出した「幻想」だった。伝言ゲームは誰から始まり、そしていかに広まったのか。半世紀以上にわたる「写楽ブーム」の過ちの歴史とメディアの責任を作家・高井忍が追及する。

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◎目次:
 序
 一章 世界三大肖像画家
 二章 写楽別人説
 三章 能役者「斎藤十郎兵衛」
 結
 参考文献

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著者:高井忍 (たかい・しのぶ)
 一九七五年京都府生まれ。立命館大学卒。二〇〇五年、短編推理小説「漂流巌流島」で第二回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。
 著書に『妖曲羅生門・御堂関白陰陽記』(光文社)、『京都東山・美術館と夜のアート』(東京創元社)、『新説東洲斎写楽・浮世絵師の遊戯』(文芸社)などがある。

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