(特典A・B付き!数量限定)『蘭亭序之謎』上下2巻 唐隠著/立原透耶など訳(文庫判)
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ISBN:
上巻 978-4-909735-17-1 文庫判・並製PUR 436頁
下巻 978-4-909735-18-8 文庫判・並製PUR 352頁
★書籍版特別収録:〔番外編〕人跡板橋霜(電子書籍版は収録なし)
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重厚な史実とダイナミックな虚構。玄宗と楊貴妃以後の唐の時代は、日本人にはほとんど知られていないが、ぜひこの作品で知って愉しんでほしい。
――田中芳樹先生 推薦!
元和年間、唐は憲宗の時代。皇帝の重臣・裴度の姪である裴玄静は、七歳で初めて殺人事件を解決して以来、地元では「女名探偵」として知られていた。しかし地方官僚だった父の死後、実子に家督を継がせたい継母の策略で故郷を追われ、玄静は叔父を頼って長安に向かう。そこで玄静は叔父の親友である時の宰相・武元衡の暗殺事件に遭遇する。殺される直前、正体不明の相手から繰り返し脅迫を受けていた武大臣は彼女の探偵としての評判を見込んで、周りに気取られぬよう暗号の形で「王羲之の『蘭亭序』に隠された秘密を解き明かし、皇帝や自分たちの命を狙う黒幕の正体と目的を暴いてくれ」と託していた。
玄静は、長安に辿り着いた嵐の夜に出会い、共にある怪死事件に遭遇した医師・崔〓と共に王羲之とその一族に因縁ある土地を巡る旅に出ることになるが、実は崔はある人物が彼女を見張るため送り込んだ間者で――
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◎上巻目次:
自序――なぜ「大唐後期」を描くのか
『蘭亭序』の歴史的事実について
『蘭亭序』全文
楔子
第一章 迷離夜
第二章 刺長安
第三章 幻蘭亭
◎下巻目次
『蘭亭序』全文
第四章 新婚別
第五章 鏡中人
〔番外編〕人跡板橋霜
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著者:唐隠 (とう・いん)
一九七〇年代に中国上海で生まれる。二〇一〇年にデビュー。一五年に「当当年度影響力作家賞」、一六年にアマゾン中国が選ぶ「新鋭作家賞」を受賞。台湾・誠品書店が頒布した「二〇一七年度閲読報告」にて、「二〇一七年十大ベストセラー作家」と「最も受けのよい作家」に選ばれた。
代表作・四部構成の「大唐懸疑録」シリーズは、台湾(繁体字版)、日本、タイ、ベトナム、韓国への版権輸出を果たし、うち『蘭亭序之謎』が「海外館蔵影響最広的中文図書(海外の図書館が所蔵した、最も影響の大きい中国語書籍)」ランキングに入選。同シリーズの有料オーディオブックは再生回数が三千万回を超え、ドラマ版の制作も鋭意準備中である。
監訳・訳者:立原透耶 (たちはら・とうや)
大阪府生まれ、奈良県育ち。北海道在住。日本SF作家クラブ会員。
一九九一年、『夢売りのたまご』でコバルト読者大賞を受賞し翌九二年デビュー。二〇〇〇年までは「立原とうや」名義で活動。小説家としての作風はファンタジー、SF、ホラーなど多岐にわたる。華文SFの翻訳も手掛け、『三体』シリーズでは日本語版監修を担当する。大学教員の顔も持つ。
訳者:大恵和実 (おおえ・かずみ)
一九八一年生まれ。中華SF愛好家・翻訳家。編訳書に、武甜静・橋本輝幸・大恵和実編『中国女性SF作家アンソロジー 走る赤』(中央公論新社・二〇二二年)、大恵和実編『中国史SF短篇集 移動迷宮』(中央公論新社・二〇二一年)がある。翻訳に、梁清散「夜明け前の鳥」・万象峰年「時の点灯人」(立原透耶編『宇宙の果ての本屋』新紀元社・二〇二三年)などがある。
訳者:根岸美聡 (ねぎし・みさと)
北海道生まれ。京都府在住。中学生の頃に中国へ派遣されたことから中国語との縁が始まる。最も興味のある領域は現代中国語方言。現在は近畿圏の大学で教壇に立ちつつ、中国語小説の翻訳を行う。
訳者:井田綾 (いだ・あや)
翻訳者、中国語発音講師。短編翻訳に王晋康「転生の巨人」、蒋一談「説得」「座禅入門」、顔歌「マンゴー星の海海」。訳書『街なかの中国語』(東方書店)ほか。著書『りんず式中国語発音矯正』(一芦舎)。而立会(日中翻訳活動推進協会)、中国同時代小説翻訳会所属。
訳者:齊藤正高 (さいとう・まさたか)
愛知大学・岐阜大学非常勤講師。愛知大学中日大辞典編纂所研究員。翻訳家。
訳書:劉慈欣『円 劉慈欣短篇集』(早川書房・二〇二一年 大森望氏・泊功氏との共訳)
訳者:柿本寺和智 (かきもとじ・かずとも)
浅学非才の漢学徒。