ナイチンゲールはクリミアから帰還後、兵士を救うことができなかったことに対して、痛切な罪悪感と敗北感に打ちひしがれた。そんな彼女が英雄とされてしまったのは、歴史の大いなる皮肉といえよう。
クリミア戦争はどのような戦争だったのか(玉井史絵)|ナイチンゲールはなぜ戦地に赴いたのか―そのまなざしを追って(森田由利子)|「ランプを持つ貴婦人」の誕生(杉浦裕子)|時を越えるナイチンゲールのメッセージ―ヴィクトリア女王勅撰委員会報告(丸山健夫)|「タイムズ」紙と戦争ジャーナリズム(小宮彩加)|アレクシス・ソイヤーとナイチンゲール―フランス人シェフによる戦地の食事改善(中島俊郎)|もう一人のクリミアの天使―メアリー・シーコール(大田垣裕子)|クリミア戦争とトルストイ―作家という残酷な生き物(金沢美知子)
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