もし戦争がなければ、かれは今ごろシリアのアレッポという町の大学を卒業して、結婚して、新しい家を建てて、ブズガルという地図にものらない小さな村でおだやかな生活を送っていたのだろうか。ぼくもシリアに向かうことはなく、どこか別の国を取材していて、かれと知り合うこともなかったのだろうか。自分で行って、見て、戦争を伝える―ふつうの日本人ジャーナリストがかいた戦場ノンフィクション!
第1章 初めて見た本当の戦場|第2章 なぜジャーナリストを続けるのか|第3章 初めてシリアへ|第4章 市民が撃たれる町|第5章 戦場の持ち物|第6章 空爆の町|第7章 誰が敵で、誰が味方か|第8章 戦場の日常を見るために|第9章 生きて帰らなきゃ
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