サイズ
高さ : 2.20 cm
横幅 : 15.40 cm
奥行 : 21.70 cm
重量 : 500.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
■日本林業再生の鍵をモデル化 戦後、外材流入などにより経済採算性が悪化し、衰退した日本林業は、内外の条件の変化や新技術の導入等により、再生の芽があるといわれるが、全体としては依然として厳しい状況にある。 本書は、そのような状況の日本林業再生の糸口をさぐるため、土地・環境問題の専門家が、全国10近い事例の詳細な調査から、その成功のメカニズムを土地/不動産学・経済・経営等の観点から分析し一般的に定式化した、筆者の成果に大阪市立大学が博士号を授与した労作である。 「路網整備」のため古い入会的慣習が効果があるというソーシャル・キャピタル(社会関係性資本)論や、「規模の経済」が働く木材のカスケード利用など、これまでにない新しい視点があきらかとなる。事例分析は、回帰分析や林地の収益価格形成理論、数値から導き出した森林所有者への還元価格の提示など、経済・経営的な手法を用いて、現場の実態を克明に解き明かした研究書であり、今後の支援のあり方を示唆する政策書である。