サイズ
高さ : 2.80 cm
横幅 : 13.10 cm
奥行 : 18.60 cm
重量 : 290.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
資本主義がグローバルに展開するなか、世界の都市はどのように変化し、どのような課題を抱えているのか。具体的な歴史に沿って明らかにする。 都市社会学の源流から現代的課題まで、またシカゴ学派から新都市社会学以後の潮流までを、統一的な観点からトータルに理解するテキスト。 建築学、地理学、都市工学、都市政策学を学ぶ人にも有意義な参考書である。 「はじめに」より――編者 本書は、都市社会学の入門的テキストである。したがって、今ここでこの本を手にとっているあなたは、都市に興味があったり、社会学に興味があったりするだろう。まず最初に本書がそのような人にとって、どのような導きの糸になるかについて述べておこう。 本書は都市社会学という、ある程度限定された専門領域に関するテキストではあるが、都市という対象の広がりと都市社会学の成り立ちの事情ゆえに、都市に関連する諸科学――建築学、地理学、都市工学、都市政策学など――や、社会学全般に興味のある読者にも、有意義なものである。なぜなら社会学はもともと近代の都市を舞台として成立したものであり、いわば社会学は当初すべて都市の社会学であったからである。 事実、本書で詳しく扱う都市社会学の源流としてのロンドンの労働者生活研究もシカゴ学派の都市社会学も、いずれも社会学研究の嚆矢(こうし)として知られている。シカゴ学派は今でこそ都市社会学の源流とされるが、当時はアメリカ社会学を代表するものであった。 したがって、都市社会学を学ぶことは社会学の始まりを学ぶことにもなる。また、いうまでもなく都市はさまざまな学問領域の対象となってきた。そのような諸科学が都市を扱う際に忘れてはならない、都市の人間的・社会的側面に関する基礎的な理解を、都市社会学は与えてくれるのである。