サイズ
高さ : 2.20 cm
横幅 : 14.60 cm
奥行 : 21.20 cm
重量 : 560.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
精神力動的な「臨床描写の宝庫」であり,精神療法の貴重な資源の書。 著者は神学を学び、ソーシャルワーカーの経験を積み、そして分析家の訓練を受けた。本書の中では、多くの臨床例を詳細に描写し、患者―治療者関係を相互交流的視点からとらえ、患者に耳を傾け、内的世界を理解し、自己再検討を繰り返す、人間性豊かな治療関係が描かれている。 私は本書を精神療法/精神分析に関心は持っているが,疑念やうさんくさい感じも抱いているという方に読んでいただきたいと思います。その方が精神医療や心理教育の仕事に現在従事しておられようと,そうした仕事はしていなくても知的な関心を抱いているという方でもです。そして,読み終えられたなら,精神療法/精神分析とは,決して奇才や鬼才の芸当ではなく,他の人に役に立ちたいと思っている人の平凡な月並な努力の積み重ねであると感じられるのではないかと思います。しかし,それは相手にたえず誠実であろうとする,日々に積み重ねられていく平凡な努力であることをいくらかの好意をもって認めてもらえるのではないかと私は期待しています。それから,もちろん,これから精神療法や精神分析を学びたいという方にも読んでいただきたいのです。おそらく,初めはいくらか飛躍しすぎているとかピンとこないと感じられることもあろうかと思います。けれども,しばらく経験を重ねられるなら,本書でのケースメント氏の記述がずっと理解できるものになると思いますし,本書の内容を想い起こしたり,読み直したりされることで,新たな理解や理解の深まりが育ってくると思います。私たちの世界も「言うはやすし,行なうは難し」というところがありますが,本書はその行なうための道を見出す入り口へと誘なってくれましょう。「訳者あとがき」より