サイズ
高さ : 2.00 cm
横幅 : 15.00 cm
奥行 : 21.00 cm
重量 : 480.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
忘れられた社会的ヴィジョンを呼び覚ます心理療法の創始者たちが思い描いていた社会的ヴィジョン、そして彼らの熱意と理想を振り返りながら、世界中の危機的状況にあるコミュニティで深刻なトラウマを抱えた子どもたちに試行してきた独自の箱庭療法の事例を紹介する。南アフリカのスラム街から中国の大地震の被災地、コロンビアの紛争地域まで、訓練された専門家が不足し、設備が整わない環境下でも、イメージという非言語的プロセスに関わる箱庭療法の特徴を最大限に生かし、効果的な心理的援助を可能にした卓抜な方法論の実践記録。「本書に突きつけられている大きな問いは、次のようなものである。社会的な貧困状況において、心理療法は本当に役に立つのか。安全な住居や食糧、学校教育を確保せずして、心理的介入は許されないのか。栄養不良の子どもに心理療法から手を差し伸べられることはないか……。このような問題意識が、本書の扱うプロジェクト全体に通底している。」(本文より)[目次]監訳者まえがき日本語版序文序論第1章 精神分析の社会的側面――フロイトの無料診療所第2章 分析心理学の文化横断的構想―カール・グスタフ・ユングと遊び第3章 マーガレット・ローエンフェルトの世界技法とドラ・カルフの箱庭療法第4章 極限状況における心理療法第5章 心的トラウマと心の回復第6章 箱庭表現法第7章 南アフリカでの実践第8章 中国での実践第9章 コロンビアでの実践第10章 箱庭表現法プロジェクトの実践手引き文献索引訳者解題