図説 日本呪術全書

(中古品)図説 日本呪術全書
商品写真はサンプル写真となっております。
写真の商品が届くわけでは御座いません。
用途機能として最低限の付属品はお送りいたしますが
取扱説明書、リモコン等含まれていない場合もございます。
*写真に対し付属品の差異のある場合は当店よりご連絡させて頂きます。
電池で稼働する製品につきましては、電池は付属していない物とお考え下さい。
気になる方は購入前にお問合せをお願いします。
【商品説明】
 
サイズ
高さ : 3.60 cm
横幅 : 15.20 cm
奥行 : 20.20 cm
重量 : 780.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
本書は日本の歴史に現れた主要な呪術や呪法の方法、それにまつわる史話やエピソードなどを宗派別の枠組みで分類して纏めたものである。 読者は呪術に関してどのようなイメージをお持ちであろうか。ある人にとっては藁人形に五寸釘のセットを彷彿させるような何かしらおぞましいものであり、ある人にとっては非科学的な迷信の類にすぎないものかもしれない。 呪術という語を手元の小さな辞書で調べてみると、1まじない2魔術――と出ている。別の辞書には、神仏を祈って他人に不幸をもたらすこととある。実はそれだけでは不充分で、学者の説を総合して呪術を定義すれば、神仏あるいは、ある種の超自然的な威力によって災禍を免れたり、起こしたりすることなのである。つまり、密教的にいえば息災と調伏との二重の意味が含有しているのである。事実、呪術の呪とは「呪い」を示すとともに「祝い」をも意味する。呪(咒)は仏教的には陀羅尼とよばれる真言の訳語で、善を保ち悪を防ぐ梵語の呪文なのである。必ずしもダーク・イメージのなかにどっぷりと漬かっているわけではないのだ。 呪法というものには程度の如何にかかわらず、利益の要素がある。呪術が行われるところには、プラスの方向にせよ、マイナスの方向にせよ、実際に食べられるかどうかは別にして、現世利益の果実があることは間違いない。逆に言えば、現世利益には呪術的な光と影がつねにつきまとっている。呪術と現世利益とは不離の関係にある。 呪術には闇の中から一瞬、妖しいまでの光芒を放って輝き、その使命を達し終えたものもあれば、依然として暗黒の地下伏流のなかで渦を巻いているものもあろう。世の中には愛すべき呪術もあれば、身の毛のよだつような恐ろしい呪術もある。 本書は一応の目安として密教系、修験道系、陰陽道系、日蓮宗系、神道・古神道系、浄土宗系、禅宗系、教派神道系の八項目に区分したが、呪術の種類によっては各宗で横断的に汎用されているものもある。たとえば禅宗系の呪術の箇所にある「大般若転読」は基本的に浄土宗系ないし浄土真宗系を除く諸宗で修されている。また、誤解のないようにいっておくと、その宗派内に特定の呪術があるからといって、現在もそれが実際に行われているとは限らない。呪術も「術」である以上、師資相承の伝承過程が失われてしまい、文献や伝聞を通じてしかわからないものが多々ある。また時代の要求によって生命を与えられた呪術のなかには、すでに廃絶してしまっているものもある。(本書「あとがき」より)【目次】第1章 密教系の呪術第2章 修験道系の呪術第3章 陰陽道系の呪術第4章 日蓮宗系の呪術第5章 神道・古神道系の呪術第6章 浄土宗系の呪術第7章 禅宗系の呪術第8章 教派神道系の呪術あとがき