白隠禅師法語全集 第11冊 假名因縁法語・布皷

(中古品)白隠禅師法語全集 第11冊 假名因縁法語・布皷
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【商品説明】
 
サイズ
高さ : 4.20 cm
横幅 : 13.00 cm
奥行 : 19.00 cm
重量 : 980.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
ここに収録される物語は、単なる因果物語でも怪談でもなく、不孝の行ないによって悪果をこうむることがテーマになっている。不孝をテーマにしたものは、すでに白隠より先に、井原西鶴の『本朝二十不孝』(一六八七年刊)がある。白隠は、西鶴のこの本の中から「善悪の二つ車、広島に色狂ひの棒組屋」という物語を取り上げ翻案して、この書におさめているが、その文学的表現の豊かさにおいて、はるかに前者を上回っていると言っても過言ではない。登場人物の業の深さ、悪玉ぶり、嫌らしさを、あますことなく表現し尽くしているのである。このほか、さまざまな悪女が登場するが、その描写には、表現者白隠の面目躍如たるものがある。また、他の物語でも、『伊勢物語』などの古典を下敷きにした構成、そして、随処に挿入されている五七の「道行調」の表現などが見られる。後者の技巧はきわめて効果的で、江戸期の読者は知らず識らずのうちに、浄瑠璃の語りを聞いているような臨場感を味わったことであろう。本シリーズでは、それぞれ現代語の意訳をつけているが、本書については、原文の調子をそこねることをおそれ、意訳はつけないことにした。人間の悪行を活写して、因果応報の理を説く。