サイズ
高さ : 2.20 cm
横幅 : 14.40 cm
奥行 : 21.40 cm
重量 : 460.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
解離の症候から自己の構造論、時代背景などできるだけ全体像を描き出す 時代とともに変貌する病像を理解するために ・解離のルーツを訊ねて…松本雅彦 ・解離論の新構築…森山公夫 ・高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群)と解離…広沢正孝 ・BPDと解離性障害…岡野憲一郎 ・解離性障害の背景…内海健 ・抵抗する解離──コントラ・フェストゥムと現代…野間俊一 ・〈中心〉のない多元化──アイデンティティー失効からアスペルガー症候群まで…大饗広之 ・現代社会と解離の病態…柴山雅俊 離の病理 自己・世界・時代 解離の患者の多くは自らの断片化した体験に困惑し,納得できる説明を求めている。そのため治療者が病像を適切に把握し患者に説明することはきわめて重要であり、それ自体が治療的といえる。本書では、精神病理学の第一線で活躍する著者たちが、症候から自己の構造論、時代背景など、解離の全体像を描き出す。 このように患者は治療者の作り出す自分に対するイメージに大きく左右される。解離の病態は治療者と患者の抱く幻想の相互作用によって作りだされるといってもよいだろう。ヒステリーが時代と地域によってその病像を変化させてきた一因はここにある。こういった意味でも解離の全体像を適切に把握し、無理のない了解図式を獲得しておくことは解離の臨床では欠かせないものになっている。本書の企画の意図はここにある。本書では解離の症候から自己の構造論、時代背景などできるだけ全体像を描き出されるようにした。各論者がさまざまに論じる中に、ぼんやりと解離が像を結びはじめているのがわかると思う。執筆をお願いした論者はそれぞれ精神病理の第一線で活躍されており、臨床を大切にしている方々ばかりである。オリジナリティに溢れ、説得力のある論文集になったと感謝している。([「まえがき」より)