サイズ
高さ : 4.40 cm
横幅 : 14.60 cm
奥行 : 21.40 cm
重量 : 940.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
中国現代史最大の暗部を照射する、記念碑的著作が遂に刊行! 60年代後半から70年代半ばまで、中国国内はもとより世界の政治に巨大は渦を巻き起こした文化大革命は、鄧小平の改革派政権成立以降の徹底否定により、非難はされても分析検討されることのない巨大な暗闇になってきた。中国研究の盛んな日本の学界論壇でも失語症と記憶喪失がはびこり、文革研究は空白のままである。 在野の研究者である著者は、二十年におよぶ探査の中で、未刊の膨大な貴重な資料を収集し、世界で初めて「文化大革命を鼓舞し、闘争し、やがて頽廃していった政治言語とその発信者たち(通称「筆杵子」)の言説群」をここに集大成する待望の大著を完成させたのである。 毛沢東、林彪などの党指導者はもちろん、江青や張春喬などの文革推進派、現在の「民主派」の先駆けになった李一哲グループなどの主要な論者の言説を、革命の進行過程に即して整理集約して位置付けている。一読、文化大革命の光と影、革命言語の他者抑圧性が浮かび上がってくる。小熊英二の『(民主)と(愛国)』と共通する叙述スタイルにより、錯綜する文化大革命の全貌が、日本人研究者の手によってついに明らかにされたのである。 学者・研究者・企業調査員・各種図書館・中国文化愛好者らには必読の本である。