老年と正義?西洋古代思想にみる老年の哲学?

(中古品)老年と正義?西洋古代思想にみる老年の哲学?
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【商品説明】
 
サイズ
高さ : 3.00 cm
横幅 : 14.10 cm
奥行 : 19.70 cm
重量 : 420.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
老年論の原点 —— 。老年とはたんに福祉の対象なのか。人生の最終章をむかえ、あらためてよく生きることを考え、実践すべき時ではないのか。老人は政治にも参与すべきか。西洋古代思想にさかのぼり、見失われた正義という観点から、老年を内面から支える精神的基盤を問い直す注目の書。 【書評】 ・読売新聞(2019年10月28日付、「編集手帳」) ・『日経サイエンス』(2012年2月号、評者:青野透氏) “…… 4人に1人が65歳以上という日本にあって、西洋古代の老年観を正義論から捉えなおす作業により、老年をよく生きるための哲学を見いだそうと試みる21世紀思想の基盤創りである。…… プラトンの主著であり正義を主題とする『国家』の最初の哲学的議論が、老年についての対話であったことに著者は注目する。西洋古代思想の再発見である。そして「正義と老年、この二つの主題が現代のわれわれには容易に結びつかないとすれば、正しく生きるということが、限られた政治的領域での振る舞いや組織の行動原理に吸収されてしまい、個人が全生涯をかける指針や目標ではなくなっているから」と著者は断じる。正義論の枠組みそのものの吟味である。その上で、「みずからの老年をよく生きるための政治制度を古代の人びとは考えていた。自分の利益と生にのみ執着して、立派なこと(美)を求めなくなることは、アリストテレスが批判的に描いた老年像の大きな特徴であった」と指摘する。老年と正義の関係が問われ続けた西洋の古代思想を読み進めば、老年をいつか必ず迎える若者たちを巻き込んだ新たな白熱教室を期待したくもなる。……"(『日経サイエンス』 2012年2月号、p.117)