サイズ
高さ : 3.00 cm
横幅 : 15.40 cm
奥行 : 21.20 cm
重量 : 600.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
1960年代における学生運動の高まりとともに新左翼運動の理論家として一躍 脚光を浴び、その後アカデミズムの中枢でひとつの時代を築いた廣松渉(1933-1994)。 異様な漢語を多用した重厚な文体をもち、ドイツ観念論哲学、現象学、マルクス研究など 広汎な学問領域を博捜しながら、独自の哲学体系を構築していったこの哲学者は、いっ たい何を目指したのか。物象化論、共同主観性、四肢構造など廣松渉が生み出した数々 の概念は、どのような現実との対峙から生まれてきたのだろうか。 『日本の学生運動――その理論と歴史』(1956)から『存在と意味 第2巻』(1993)以後まで、 テクスト読解を軸に、廣松の人と思想と時代と影響関係の全体を思想史上に位置づけ、その 思考過程を精密に追った、若き研究者の力作。