サイズ
高さ : 1.80 cm
横幅 : 15.10 cm
奥行 : 21.50 cm
重量 : 330.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
自社に大きな買収案件が巡ってきたとしましょう。 買い手企業の役員の立場で、その買収価格が適正かどうか、どうやって判断しますか。 その価格での買収は、財務諸表にどのような影響を与えるでしょうか。 「うちのCFOがOKしてるんだから」「会計士が提案したものだから問題ない」。 重要な議題であるにもかかわらず、そんな他責の雰囲気が取締役会に漂っていませんか。 しかし、2015年に導入されたコーポレートガバナンス・コードは、財務政策の重視を求めています。財務政策の土台となるのは会計である以上、その理解はマネジメント層にとって不可欠です。 では、取締役あるいは監査役として、会計の何をどこまで理解したらよいでしょうか。 多くの会計本はマネジメント層が読むには物足りず、かといって会計専門家向けの専門書では難解すぎて手に取りにくく、おそらく早々に挫折してしまうでしょう。 そこで、取締役会で会社の意思決定をするにあたって重要な6テーマをピックアップし、平易な解説を加え、留意すべき点を述べたのが本書です。会計の専門用語を極力避けながら、会計やファイナンスの実践的な知識をまとめています。 少し難解ですが、上場会社の会計面で求められる必要最低ラインの知識を身につけるのに最適です。 【目次の詳細】 ■第1章 ROEと資本コスト □File 01 ハードルレートを下回ったのはESG関連コストのせい? ---資本コストはWACCで計算される ---企業価値の算出に用いられる資本コスト ---株主資本コストの重要性を認識する ---ROICは伝家の宝刀か諸刃の剣か ---さて、自社の資本コストは? ▽▽Column ROEとESGの相克 ■第2章 会計上の見積り □File 02 中期経営計画の見直しを機に、買収のれんの減損に直面 ---見積りの重要性 ---経営責任の問題に直結する固定資産の減損 ---繰延税金資産の回収可能性 ▽▽Column のれんの減損 ■第3章 新株予約権 □File 03 有償ストック・オプションの行使条件を判断する難しさ ---新株予約権が活用される場面とは ---無償ストック・オプション ---株式報酬型ストック・オプションや有償ストック・オプション ---資金調達手段としての新株予約権 ▽▽Column 株式報酬制度について ■第4章 連結会計 □File 04 新規の得意先が会長の知り合いということで、連結対象か検討 ---連結は不正会計の温床 ---連結会計のルール──連結の範囲 ---連結会計のルール──資本連結 ---関連会社に適用する持分法 ▽▽Column 海外子会社による不正の防止 ■第5章 組織再編 □File 05 繰越欠損金のある子会社を合併すれば、税金が減って企業価値も向上? ---組織再編の概要 ---組織再編の会計 ---会社分割と事業譲渡――効果は同じでも会計上の影響は異なる ---子会社の吸収合併――実務上よく行われる取引 ---組織再編の税務 ▽▽Column 組織再編税制を利用した租税回避行為 第6章 IFRS ●File 06 グローバル展開していない会社でIFRSを適用する必要があるか ---IFRSの導入にあたって ---財務諸表全体に関わる注意点 ---財政状態計算書に関連するもの ---純損益及びその他の包括利益計算書に関連するもの ---特有の処理が求められる科目に関連するもの ▽▽Column では、自社においてもIFRSを採用すべきか 終章 エピローグ