サイズ
高さ : 2.80 cm
横幅 : 15.80 cm
奥行 : 21.60 cm
重量 : 660.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
「文系/理系」の区分をはじめ、「二つの文化」という発想には何が潜んでいるのか。 英国の事情に焦点をしぼりながら、『二つの文化と科学革命』がもたらした 「論争」の背景に、気鋭の研究者が迫る。 〈科学者から小説家に転じたC・P・スノーが1960年代初頭に 文芸批評家のF・R・リーヴィスと衝突して以来、知的生活は「二つの文化」、 すなわち人文学と科学に分かれていると嘆くのが当たり前のこととなっている。 だが、長きにわたって論じられてきた話題が、この特定の時期にそのような 激しい論争を引き起こしたのは、どうしてなのだろうか。この本は、英国の 過去、現在、未来をめぐる相対立するヴィジョン同士のイデオロギー上の衝突 としてその論争を整理しなおすことで、その問いに答えるものである。そのため、 論争を大学の使命、社会史の方法論、国家の「衰退」の意味、そしてかつての 帝国の運命にかんする同時期の議論と結びつける。「二つの文化」論争の政治的 利害関係を掘り起こすことによって、この本は1960年代の文化政策の働きをより 広い見地から説明し、一方で、今日まで引き合いに出されつづけてきた用語の 意味を見直している〉(巻頭言) C・P・スノーが1959年に世に問うた『二つの文化と科学革命』は、 ポストモダン後の現在に至るまで論争の火種を提供してきた。いったいなぜ。