サイズ
高さ : 3.00 cm
横幅 : 15.20 cm
奥行 : 21.40 cm
重量 : 580.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
本書は、広く読まれた『心の習慣』(小社刊)の、いわば「続編」にあたる。前著では現代社会の個人主義がミーイズムとほぼ同義に堕していることが指摘され、それに対して責任ある政治的・倫理的実践をともなう〈個人〉のヴィジョンが示された。 では、そうした善き意思をもつ〈個人〉が生きられる〈社会〉を築くには、どうすればよいか? それが本書のテーマである。 著者たちは、われわれが共同生活をいとなむうえで築いた行動様式の型――社全学者のいう〈制度〉――をキーワードに、具体的な考察を進める。政治・経済はもとより教育や宗教、そして環境問題に言及し、もろもろの〈制度〉を再構築する方向を示唆し、提言する。 「個人は見えやすい図であり、制度は図の裏に広がる地である。図よりも地の方が厚い内実をもっているとさえ言えるかもしれない……個人が集まって社会の制度を作るばかりでなく、制度が個人を養育し、アイデンティティーを供給する。制度を考えるとは、この相互的な関係を考えるということである」。(訳者あとがき) わが国でもアメリカ式の思考体系あるいは〈制度〉が強い影響力をもち、その結果、多くの共通の問題をかかえている現在、本書の示唆するところは大きい。