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高さ : 2.80 cm
横幅 : 13.80 cm
奥行 : 19.50 cm
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究極の日本精神文化論 あなたは「侘び」「然(寂)び」の違いが説明できますか! ? 〈目次より抜粋〉 序 章 「わびさび」が説明できない 第1章 日本人を決定付けた梅雨 第2章 陰の幽玄/透き通る陽性の幽玄 第3章 「わびさび」の語源 第4章 陽性の「侘び」との出会い/デカルト・懐疑法より上位としての「侘び」/ カント純粋理性批判の所与ア・プリオリの未熟 第5章 再定義/美意識の結晶 第6章 中観と唯識/「侘び茶」の矛盾 第7章 鈴木大拙の孤絶/孤絶観と悟り 第8章 茶の始祖一休/一休の迷い 第9章 全てのものは枯れゆくもの/西洋的心理構造では悟れない 第10 章 侘びと悟り/人生の意味を問う/風情/侘び然びの完成 真実の歴史は、下層の民衆たちによって創られてきたことを人びとは忘れてしまっている。 曽てこんな「わびさび幽玄」本はなかった。 侘び然びをこうも明瞭に解説し得たものは他にはない。画期的な内容ということが出来る。 従来の説を覆し、本物の侘び然び幽玄を語っている。 風は限りなく風らしく、光は限りなく光らしく、大地は限りなく大地らしく土の薫りを醸し出す。 その人生を癒やす為に日本人の魂に根付いてきた「侘び」観。 人々の苦悩を呑み込み、悲しみを和らいで日本人の精神性と人格とを高めてきた。 日本人の歴史そのものとしての侘びは、天皇から民衆までも隔たりなく同位に包んで現代に伝えられてきた。 禅の哲学を取り込み、無一物への志向を強めながら、人々の超越する想いを表象してきた。 日本史2670年の底辺に生きた民衆の悲しみとその忍耐性、そして1000年に及ぶエリートたちの然(寂)びとを追究する知的ロマンの旅である。 果たしてデカルトやカントにも勝る程の哲学性が有されているのか、その侘びの源流にも触れていく。 日本人の精神の支柱と言われながら、日本人の大半がその説明が出来ないという現実と、侘び然びの高き哲学性。 このままではこの国から絶滅危惧種化しそうな勢いで、忘れ去られようとしている。 いま、ここで立ち止まり、日本民族としての精神について、真正面から問いかけてくる斯書に読者は腕組みをして、真剣に思索への道を歩み出すだろう。 これは日本人としてのアイデンティティを確立する為の必須の書である!