白河ラーメンの真髄~とら食堂全仕事

(中古品)白河ラーメンの真髄~とら食堂全仕事
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電池で稼働する製品につきましては、電池は付属していない物とお考え下さい。
気になる方は購入前にお問合せをお願いします。
【商品説明】
 
サイズ
高さ : 2.30 cm
横幅 : 13.70 cm
奥行 : 20.10 cm
重量 : 320.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
はじめに とら食堂の奇跡 「とら食堂」は、福島県白河市にある。 白河市は福島県中通りの南端、栃木県の那須町と隣接する人口6万人あまりの地方都市である。 そう言われて「ああ、あそこか」とすぐわかる人は、そんなに多くないと思う。公平に見て全国的に有名な街、とは言えないだろう。 「とら食堂」が位置するのは、白河市の中心部からさらに10キロほど離れた農村地帯だ。周囲にあるのは田んぼばかり。交通手段は自動車しかない。 しかしながら、「とら食堂」は全国屈指の有名店である。特に「手打ちラーメン」の世界では、日本でナンバーワン、 オンリーワンであることに、まず異論はあるまい。 実際、「とら食堂」の駐車場を眺めていると、県内各地はもちろん、栃木、群馬、茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川と、 関東各都県ナンバーがずらりと並ぶ。ミシュランガイドではないが、「それを味わうために旅行する価値がある」ラーメンなのだ。 近年のラーメン業界は、情報の時代だ。ラーメンはもともと各店の店主が独学で作り上げたものが大半だったが、 今や、有名店、人気店といえども流行や他店からの影響を否定できない。ラーメン業界は「スタンドアローン」から「ネットワーク」の時代に変わったのだ。 ところが、「とら食堂」は数少ない「例外」である。もちろん「とら食堂」も他店との交流がないわけではない。 むしろ、積極的に交流しているといっていい。しかし、「とら食堂」の味と技術は、全くの自己流であり、 他店に影響を与えることはあっても、他店から影響を受けた部分はほとんどない。特に日本一と自他共に認める手打ち麺の技術は、完全な「とら食堂」オリジナルなのだ。 もちろん、「とら食堂」にも前史があり、突然生まれたものではない。むしろ伝統を引き継いだ「老舗」の部類に入る店だ。 ただ、それを差し引いても、(こう言っては失礼だが)白河という片田舎で、独自に日本一の手打ち麺が作り上げられたことは、「奇跡」と言えるのではないだろうか。 本書は、その「奇跡」を後世に残すために作られた。卓越した「技術」とそこに込められた「思い」を可能な限り正確に記録し、 同世代、そしてのちの世代のラーメン職人にとって価値ある一冊になることを目的としている。