サイズ
高さ : 3.00 cm
横幅 : 13.80 cm
奥行 : 20.00 cm
重量 : 420.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
「かんなかあさんがすきめいわくばかり」これは最重度の重複障害児として生まれ、まわりのことを何も理解していないと思われていた緩名ちゃんが、九歳のときに初めて表現した文章です。生まれつきの重度障害によってまわりとコミュニケートできない子どもたちは、これまで「言葉をもたない」とみなされてきました。ところがパソコンや筆談、指談(しだん)などを使う特別な方法が開発されたことで、じつは豊かな言葉を心のうちに持っていたことがわかってきました。 これらの一つ、ドーマン法を紹介したNHKドキュメント「奇跡の詩人」には疑惑が集中しましたが、本書ではさまざまな方法でコミュニケートしはじめた人たちのケースが紹介されます。はたしてそのすべてがニセ物でしょうか。 多くのケースについて丁寧な取材をもとに書き下ろされた本書は、障害者とその家族の苦しみと喜びに寄り添った感動の書です。と同時に、「言葉とは?」「意識とは?」「人間とは?」という人間存在の根本を問い直す重要な示唆にも満ちています。