サイズ
高さ : 2.80 cm
横幅 : 15.40 cm
奥行 : 21.20 cm
重量 : 500.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
蚕を育てる女性たち、 その身体技術と近代科学の融合 科学知と在来知、国家イデオロギーと民俗的想像力――。 国家政策と女性たちの感情・感覚のせめぎ合いから、 近代養蚕業の新たな姿を紡ぎ出す。 なにごとも蚕が思うままにして さからわぬこそ蚕のみち 繊細を極め、人の手を借りなければ生きられない〈お蚕さま〉。 その飼育を担ったのは近代的な大工場ではなく、 農村の女性たちの熟練した身体的技術と、連綿と受け継がれてきた民俗的想像力だった。 近代産業のもう一つの側面を鮮やかに織り上げる、気鋭の力作。 【目次】 序 章 養蚕と蚕神 I部 養蚕の国策近代産業化――蚕を巡る制度・科学・イデオロギー 第一章 在来知から科学知へ――蚕種生産を巡る知の体系 第二章 育てる技術の標準化と限界 第三章 近代養蚕農家への再編――製糸会社の台頭 第四章 宮中養蚕にみる国家イデオロギーと蚕 II部 金色姫物語の近代――養蚕における民俗的想像力の諸相 第五章 蚕影信仰と金色姫 第六章 金色姫物語と女性たち 第七章 蚕を育てる感覚と想像力 第八章 金色姫と皇后――女性たちの金色姫から、国民の金色姫へ 終 章 近代産業化と民俗的想像力 註 あとがき 初出一覧 参考文献 索 引 ※書評情報は、「出版社からのコメント」に掲載しています。