サイズ
高さ : 2.50 cm
横幅 : 13.20 cm
奥行 : 19.00 cm
重量 : 420.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
ハーバード大学ケネディスクール初代院長であり、レーガン~オバマ政権の歴代国防長官の顧問を務めリアルな国際政治にも通じるグレアム・アリソン教授が、過去500年の新旧大国の衝突をひもときつつ、現代における米中戦争の可能性と回避の方策を論じる1冊。 アテネ対スパルタにはじまり、ドイツ対イギリス(第一次大戦)や日本対アメリカ(第二次大戦)など、新興国の台頭が覇権国を脅かして生じた構造的ストレス(トゥキュディデス*の罠)で衝突した16ケースを解析。同時に、ワシントンが目を背けている中国の実力を政治・経済にわたり分析し、「数十年以内に米中戦争が起こりうる可能性は、ただ「ある」というだけでなく、現在考えられているよりも非常に高い」と指摘する。 日本にとっては、米中戦争のきっかけとなりうる5つの具体シナリオに、北朝鮮や尖閣諸島の領有問題も含まれるのが怖いところ。すわ戦争となれば「世界のどの国よりも影響を受けるのは日本」(日本語版序文)であり、自分事として米中関係を考え備えるための最適書ではないでしょうか。また、本書から得るべき示唆を深めたり、さらに波及する課題等について考えるうえでは、米中双方に詳しい元朝日新聞主幹でアジア・パシフィック・イニシアティブ理事長の船橋洋一氏による日本語版序文も必読です。 ★実務家からも激賞続々★ キッシンジャー元国務長官 「米中が500年間で13番目の新旧戦争にならないよう願うほかない」 バイデン元副大統領 「アリソンは国際問題について最も鋭いオブザーバーのひとりであり、私も上院議員、副大統領時代を通じて常に助言を求めていた」 *トゥキュディデス:古代ギリシアの歴史家(紀元前460年頃~400年頃)。スパルタとアテネが争ったプロポネソス戦争(紀元前431~404年)を分析した著書『歴史』は、現代においても国際政治学の基本書とされ、戦争が勃発する3要因として「利益」「名誉」「恐怖」を挙げている。過去にも米歴史家ドナルド・ケーガンや英歴史家マイケル・ハワードなど多くの研究者がトゥキュディデスの3要素を援用してきたが、アリソンはその3要素のなかでも「恐怖」に注目。1急速に台頭する国家、2それを恐れる支配国、3それぞれが有する同盟関係のもつれ、が戦争を導く可能性が高いと論じ、「トゥキュディデスの罠」と命名。特にオバマ政権時代以降、よく聞かれるワーディングである。