サイズ
高さ : 3.00 cm
横幅 : 13.60 cm
奥行 : 19.50 cm
重量 : 400.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
◎2015年度「第37回 サントリー学芸賞」(社会・風俗部門)受賞作!! 70年近く続いた社会主義体制が崩壊し、急激な変化に晒されたモンゴル国で、教線を急拡大していった福音派キリスト教。 複雑な要因が絡み合うなかで起こった「宗教の越境」という現象を丁寧に解きほぐし、流動化が増す現代社会において宗教を捉える新たな視座を提供する。 〈民主化はモンゴルに宗教の自由化をもたらした。「宗教の復興」は、主に社会主義時代も密かに人々によって維持されてきた仏教の復活を表していたが、既存の宗教の復興以外でもっとも顕著な出来事がキリスト教の台頭だった。 信教の自由を獲得した人々の一部は、なぜ「伝統的」な仏教ではなく別の宗教へ向かっていったのだろうか。体制移行期の混乱にともなう一時的な現象なのか、それとも、社会主義の歴史的影響なのか、あるいは、よりグローバルなキリスト教の動きと連動しているのか。 本書では、この現象を現代世界における「宗教の越境」の一つとして捉える。「宗教の越境」といっても、それはきわめて複雑な諸過程の複合であり、それを可能としている諸条件を、モンゴルの現状と歴史から、丁寧に解きほぐしていく作業が大部分を占めることになるだろう。〉 ————著者