サイズ
高さ : 2.50 cm
横幅 : 12.80 cm
奥行 : 18.80 cm
重量 : 400.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
「新自由主義」という、摩訶不思議な怪物の正体とは? ――1匹の妖怪が世界を徘徊している、「新自由主義」という名の妖怪が あるときはグローバル資本主義の先兵、またあるときは自由放任主義と格差拡大の犯人……だが、その実体は? 見るものによってその姿を変える「新自由主義」と呼ばれるイデオロギーの正体を、ケインズ経済学/新古典派経済学/マルクス主義経済学の歴史と、戦後日本の経済思想史を丁寧にひもときながら突き止める! 「私自身としては、「新自由主義(Neo Liberalism)」という言葉を使うことにためらいがありました。どういうことかというと、この言葉多分に実体がない――具体的にまとまったある理論とかイデオロギーとか、特定の政治的・道徳的立場を指す言葉というよりは、せいぜいある種の「気分」を指すもの、せいぜいのところ批判者が自分の気に入らないものにつける「レッテル」であって「ブロッケンのお化け」以上のものではないのではないか、という疑いがどうしても抜けなかったからです」(本書より) 【目次】 第1章 マルクス主義の亡霊 「新自由主義」は社会主義前夜なのか? 資本主義に「外部」は必要なのか? 国家独占資本主義としての福祉国家の危機? 第2章 ケインズ復興から見えるもう一つの経済史 ケインズ主義とは何か 発展段階論を超えて、経済史理解の転換へ 第3章 「保守本流」思想としての産業社会論 戦後保守主義と社会民主主義の屋台骨としての産業社会論 村上泰亮の蹉跌 産業社会論の衰退とその盲点 保守主義思想の屋台骨の喪失と「新自由主義」の台頭 第4章 冷戦崩壊後の世界秩序と「新自由主義」という妖怪 冷戦崩壊後の世界秩序 空白の中の「新自由主義」 エピローグ 対立の地平の外に出る 【書評・メディア情報】 週刊読書人(8月24日)/対談=稲葉振一郎×金子良事 高知新聞(9月30日)/書評(山形浩生氏・評論家) 熊本日日新聞(9月30日)/書評(山形浩生氏・評論家) 経済セミナー(10・11月号)/新刊紹介 信濃毎日新聞(10月7日)/書評(山形浩生氏・評論家) 福井新聞(10月14日)/書評(山形浩生氏・評論家) 佐賀新聞(10月21日)/書評(山形浩生氏・評論家) 中國新聞(10月21日)/書評(山形浩生氏・評論家) 2021年 東京新聞(9月18日)/紹介(「栗原裕一郎さんの3冊の本棚」) 中日新聞(9月19日)/紹介(「栗原裕一郎さんの3冊の本棚」)