サイズ
高さ : 1.50 cm
横幅 : 18.30 cm
奥行 : 25.80 cm
重量 : 440.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
創造療法士としての作業療法士 本書は、精神科作業療法を学ぶ人たちが、養成校レベルの教科書の次に続き、治療理論と実践方法をよりいっそう専門的に学ぶために書かれました。北九州を中心に発祥し、精神科病院での50年を超える作業療法の実践経験を通して、精神科作業療法の治療理論を洗練させると同時にその効果の検証にも取り組んだ本格的な学術書の誕生です。 収録された効果検証のプロセスには事例の詳細な記録と評価・検査データが網羅されているので、精神科作業療法学としての研究レベルでの議論にも有益な成果を提供しています。また、作業療法の実践技法としては、近年、作業療法領域で定着してきた「人間作業モデル(MOHO)」および「カナダモデル」を紹介しています。 4年制大学および大学院教育におけるテキストとしても最適であるとともに、臨床現場で精神科作業療法士とともに働く精神科医師、看護師にも興味を持って読んでもらえる実践的な内容です。 ❖目次❖ 【巻頭言】 精神科作業療法に求められるもの(西村良二) 効果判定検証は当然の責務(矢谷令子) 精神科作業療法と九州とのかかわり〜日本リハビリテーション発祥地から伝えておきたいこと(橋元 隆) 【第1章】精神科作業療法50年の実践による作業療法理論と地域作業療法の実践課題(大丸 幸) 1.草創期の精神科作業療法教育の背景 2.精神科作業療法基礎理論としての3つの治療要因 3.精神科作業療法50年の実践から「5つの精神科作業療法理論」 4.ソーシャルワークの機能における地域作業療法の実践課題 5.創造療法士としての作業療法士 【第2章】臨床精神科作業療法の実践論と個別事例の効果検証 1.臨床精神科作業療法(2004〜2022年)の実践論(倉富 眞・田口真理) 2.精神科作業療法の事例勉強会(三重野利香・田口真理) 3.作業療法個別事例の効果検証(大丸 幸) 【第3章】精神科作業療法の理論と臨床作業療法 1.精神科作業療法における精神療法的治療構造論:理論編(中山広宣) 2.精神科作業療法における精神療法的治療構造論:実際編(平澤 勉) 3.概念的モデルとしての作業療法理論、発展と精神科作業療法(青山克実) 4.司法精神医療と精神科作業療法(深町晃次) 【第4章】求められる協働を推進する作業療法士(坂口信貴・堀川公平・後田純子) 1.作業療法に役立つ精神科患者の理解 2.作業療法士の治療活動 3.協働が身につく環境 4.治療環境あっての作業療法