サイズ
高さ : 2.60 cm
横幅 : 13.80 cm
奥行 : 18.80 cm
重量 : 540.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
ホイッグとトーリ,外国人国王とイギリス人貴族。抗争があいつぐ初期ハノーヴァー朝の混乱は,「南海泡沫事件」でクライマックスを迎える。本書は,英国史,国際関係史,経済史,そして音楽史におよぶ驚くべき博識により,オーガスタン期の政治と音楽の切り離せない関係をヘンデルに見いだした待望の作品である。ホイッグ史観の陥穽を慎重に回避しつつ,ヘンデルと賢君ジョージ一世を,国際情勢と国内政争との交差点に位置づける。ここでは,政治なくしてヘンデルを語ることはできない。ジョージ一世なくして《メサイア》を語ることはできない。当時の政治・経済・社会・藝術に通暁した著者ならではのヘンデル像が,力強く提示されている。 (京都大学人文科学研究所・坂本優一郎氏評)ヘンデル没後250周年記念『第三帝国のR・シュトラウス』の姉妹篇『クラシックジャーナル』「これは、音楽史を、そして世界史をも書き換える大変な本である。」『出版ニュース』「ヘンデルをめぐるドラマ、歴史的事件をトータルに見据え、時代相を描き出す。」