カサルバ社の生ハム類の特徴としましては、スペインの北部のブルゴスからさらにリオハ寄りに位置するために、取引先のパイス・バスク地方の食の影響を受けていることです。 パイス・バスク地方はフランスとスペインにまたがり、世界でもミシュランの星の密度が高いサンセバスティアンをはじめとするビルバオなど高級レストランのメッカであり、フランスのシャルキュトリの影響を受けながら独自のグルメ文化を育んでいる、世界でも有数なグルメ地域といえます。 カサルバ社の製品の品質の高さと美味しさは、世界の食通が集まる本場フランスでも実証されています。パリの高級デリカショップ・ フォションでも、カサルバ社の製品がハモンイベリコ・ベジョータをはじめサラミ類など多数販売されており、ミシュランの星付きレストランでも多数採用されています。 カサルバの原料を見る目は厳しく、仕込みの季節には毎日イベリコ豚の市場に専門のスタッフを朝早くから派遣をして鮮度の良い肉を仕入れます。 このようにラックに吊しながらトラックで運び、冷却をするのです。鮮度の良い肉で、質の良いものをチョリソーやサルチチョンに使っています。 腸詰め後は2週間前後ドングリの枝を燻して乾燥させます。 2週間の乾燥後ボデガの上の階に上げられ、じっくりと自然の涼風で熟成をかけていきます。この界隈の涼風と気候が、良質の乳酸菌を発酵させじっくりと熟成することで、甘みとコクのあるサラミ類に仕上がっていきます。 カサルバ社は、スペインの衛生法でトレーサビリティーの証明法人として認められた証明書「CALICERカリセル」を取得しています。生ハムやサラミは、1 本1本バーコード付きのバーコードタグで管理され、ロットごとに「製造工程管理表」が付けられ、追跡調査ができるようになっています。品質の高い生ハム作りに は「豚の品質管理と生産者の管理が欠かせない」ことを熟知しています。 |