江戸時代初期、播州明石から来たといわれている堀次郎将俊が、それまでの越後麻布に改良を加えて完成したのが小千谷縮です。
しぼのある独特の風合いで高い評価を得、昭和30年(西暦1955年)、国の重要無形文化財に指定されています。
小千谷縮の材料は苧麻という上質の麻です。
これを細かく砕いてつなぎ合わせ、一本の長い糸を作ります。
準備された経糸に、模様付けされた緯糸一本一本柄を合わせながら丹念に織ります。
一尺織るのに900回も手を動かすといいます。
織り上げられた反物は、水分を吸いやすく、吸い込んだ水分を良く発散させるため、すぐ乾燥します。
その上、小千谷縮独特のシボを作っているため、ベタつかず夏の素材としては一級品。
柔らかく日差しを遮る小千谷縮の日傘で、爽やかにお過ごしください。