この作務衣をご覧になった瞬間「よくぞ!」との喝采の膝を打った方々が多いと思います。何しろ私どもの作務衣開発とご住職様からのご要望がひとつに融合した瞬間なのですから。
「丈夫であること」「洗濯が簡単」「シワになりづらい」「動きやすい」「季節を問わず着られる」「求めやすい価格」この六つの要望を一つも欠けずに創り上げなければならない。まさに至難の業。
この挑戦に当社の若い女性スタッフが動き始めました。
手をつけ始めてから、約半年。ようやく試作品が完成。早速、知り合いのご住職さまに着ていただくことになり、息を呑んで待っていると、第一声「オウーいいじゃないか!」
開発担当の女性は何か涙ぐんでおり、話を聞くとかなりの苦労があったとの事。
まず生地の選定、これは今までの経験から、すんなりポリエステルと綿の混紡に決まりました。丈夫・シワ・洗濯が簡単をクリア、しかしこれからが大変だったそうです。
お求めやすい「15,000円以内」を価格設定の目標に、生地の卸問屋・縫製業者との交渉が始まりました。
まず縫製場の確保。しかし、ご存知のように現在では国内の縫製工場は東南アジア諸国の安い工賃により廃業する業者が続出。縫製業者を探すのも至難の業で、縫製場所が決まっても、価格面で折り合いがつきません。
そんな折、困り果てたスタッフに一本の電話。「縫製所がたまたま空いたから作ってあげるよ」と長年取引のある業者様からの朗報。さらに、生地の手配から縫製まで一環してもらえれば、何とか希望の価格より低く抑えられることができるとの提案まで。
早速スタッフが交渉に入り見事成立。苦労が報われた瞬間でした。
当初はコスト面を考え、定番の黒と紺を考えていたのですが、人気のある「茶」も作ってあげるよとの提案。
力強さが表れビシッと決まる「黒」、落ち着きと鎮静効果があるという「紺」、人を引きつけ安らぎを感じさせる「茶」の三色が揃い踏み。
もう感謝の一言に尽きます。
こうして今回発表したのが、ここにご紹介する「丈夫な寺用改良作務衣」。
いかがですか、私ども苦労の結晶。是非一度袖を通してみてください。きっとご満足いただけるはずです。
ポリエステル使用により、シワになりにくく、洗濯機で丸洗いできることが人気の秘密。
作務衣本来の力を存分に発揮すること請け合い。
など、丈夫で着やすいを追及した、まさに本職の太鼓判。