突如としてはじまったロシアによるウクライナ侵攻により、国際社会は冷戦期以降最大の緊張感に包まれています。しかし、ロシアの行動はなぜこれほどまでに非難されているのでしょうか。それを読み解くカギは「国際法」にあります。本書では、とくに軍事力の行使に関する国際法を簡潔明瞭に分かりやすく解説しつつ、現在の国際社会の中で「許される」軍事力行使と「許されない」軍事力行使の境界を探ります。
第1章 戦争を「許さない」ためのルール作り(古代から人は戦争を規制してきた|戦争の“猶予”から“禁止”へ|「武力行使」を禁止した国連憲章)|第2章 「許される」軍事力行使1―安保理決議に基づく措置(集団安全保障体制とは|国連における集団安全保障体制)|第3章 「許される」軍事力行使2―自衛権の行使(自衛権のルーツ|国連憲章上の自衛権|より厳格な要件を求められる集団的自衛権|“いつ”自衛権を行使できるのか―先制自衛)|テロ攻撃に自衛権は行使できるのか|第4章 議論のある軍事力行使(在外自国民救出|人道的干渉|PKO(国連平和維持活動))|特別章 ロシアによるウクライナ侵攻は許されるのか(集団的自衛権の行使を主張するロシア|2つの「人民共和国」は「国家」として認められるのか|法的根拠なきロシアの侵略)
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