将来、ビジネスの世界で活躍することを目指す方が、会社法などのビジネス法を学ぶ際に、たんに各法律上の制度を理解するだけでは、十分とはいえない時代となっている。特に上場企業においては、コーポレートガバナンス・コードに代表される各種のソフトローへの対応が、経営組織を運営するうえで、必ず必要になってくる。実務では、法律で定められたルールに加え、企業経営の在り方の指標として、この分野への基本的な理解が広く求められることになる。本書は、主に大学の学部で法律を学ぶ方を対象に、会社法との関連性に重点を置きつつ、コーポレートガバナンス・コードの企業法制における位置づけと、その内容を解説するものである。
コーポレートガバナンス・コードの意義と機能|株主の権利・平等性と株主総会|会社の資本政策と政策保有株式等|企業買収や支配権の移動等への対応等|株主以外のステークホルダーとの適切な協働等|適切な情報開示と透明性の確保|取締役会の役割と責務|取締役会による監督と監査役の役割等|社外取締役と独立社外取締役等|指名委員会・報酬委員会等の活用|取締役会と監査役会の実効性|株主との対話|グループ企業のガバナンス
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