みちびき CLAS L6受信用 NEO-D9C開発ボード D9CX1

u-bloxのQZSS(みちびき)CLAS L6バンド受信モジュールNEO-D9Cを搭載した、CLASおよびMADOCAの補正データ受信用の開発用ボードです。
ZED-F9Pと組み合わせる事により、単独でcm精度の測位が可能です。
アンテナ用スプリッタを内蔵していますので、別に用意する必要がありません。
Groveコネクタも搭載していますので、ESP32やRaspberry piなどのマイコンともI2Cインターフェースで簡単に接続できます。
[概要]
このボードはcm精度の測位のための補正データをQZSS(みちびき)衛星より受信し、そのデータを別途用意したZED-F9Pにモジュール送る事で測位を行うための補助のボードです。このボードだけでは測位はできません。
このボードと組み合わせて使用できるZED-F9Pモジュールは次のとおりです。
1.当ショップで販売しているF9PX1
2.スイッチサイエンスで販売しているZED-F9P搭載モジュール
3.gnss.store(旧csg shop)で販売しているZED-F9P搭載モジュール
4.その他、ZED-F9Pを搭載しているモジュールで、RX2端子が利用できるようになっているもの

このボードで受信した補正データは次のいずれかの方法でZED-F9Pに転送します。
1.UART通信で転送
  このボードのTX2端子とZED-F9PモジュールのRX2端子、および両方のボードのGND端子を接続します。
  この接続方法が一番簡単で安定した転送が可能です。
2.マイコンを介して、I2CまたはSPI通信で転送します。
3.USBでパソコンやラズパイ等で転送します。

[アンテナ]
この開発ボードにはL1,L2およびL6バンド(1278.75MHz)が受信できるアンテナが必要です。
当ショップで販売しているアンテナでは次のアンテナで受信確認ができています。
1.JCA228F
2.JCA228E
3.JCA228
4.JCA228B
5.GGB0710
6.HX-CSX601A
7.BT-345AJ

上記以外のアンテナでもL2バンドが受信できるアンテナでは衛星の配置等で受信できる場合があります。

[アンテナの接続方法]
L1,L2,L6バンドが受信できるアンテナをSMAコネクタ(X1)に接続します。
付属のMCX-SMAケーブルをMCXコネクタ(X2)に接続し、SMAコネクタをZED-F9Pのアンテナコネクタに接続します。


[仕様]
受信周波数 QZSS L2C/L6
感度 Cold start:-137dBm Hot start:-154dBm
データ出力間隔 1秒毎
コネクタ アンテナ:SMAメス スプリッタ出力:MCX USB:マイクロB I2C:Grove(2mmピッチ4ピン)オス
アンテナ用電源出力 最大電流:70mA 電圧3.0〜3.3V
基板用電源入力 電圧:5V  必要電流:NEO-D9C用55mA+アンテナ用10〜50mA
動作温度 -40℃〜85℃
寸法 50mm x 34mm
重さ 13グラム
付属品 MCX-SMAケーブル(10cm)
メーカー (株)ジオセンス


[資料]
使用説明書
みちびきCLAS L6 受信用IC NEO-D9C 開発ボードD9CX1の試作
回路図
NEO-D9Cデータシート
みちびき CLAS 「今期・元期 ジオイド」高精度測位のキーワード
RTK CLAS QGIS 高精度測位データのマッピング
今期・元期座標変換ツール kon2gen

[関連商品]
D9CX1とF9PX1を2段重ねにし、必要な設定を行って、すぐにセンチメータ測位が可能な製品が玉置商事様から販売されています。
センチメートル級GPS/GNSS受信機セット(TakionCM-001)
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