夜空に広がる宇宙をイメージして作られた江戸切子のぐい呑み「光る宙」。
螺旋状にカットされた菊繋ぎ文は、あえて枠にはめないことで、天の川が流れる様子をいきいきと表しています。
中を覗き込めば、精巧にカットされた伝統文様「菊花文」が広がり、お酒を注ぐとキラキラと輝きます。
ぐい呑みに流れる3本の天の川。
江戸切子では定番の菊繋ぎ文ですが、周りに枠線がないのは珍しいです。枠線を彫らないことで、星のキラキラ感、夜空を流れる天の川がうまく表現されていると思います。
下の方が透明に削り込んであるので、緑色とのコントラストもきれい。
底面には菊花文がカットされています。
遠目に美しいカットを眺めて楽しむのもはもちろんのこと…
江戸切子のグラスは、お酒を注いで真上や内側から覗いた時の方がきれいに見えます。
作業場には、初代・大場十志男さんが昭和41年の創業から集めてきた大小さまざまな回転道具。今では入手困難なものもあるため、大場硝子の歴史そのものであり財産でもあるそうです。
回転道具の下では、伝統工芸士に認定されている大場和十志さんをはじめ、3人の江戸切子職人が、日々、技を磨いています。
大場硝子が作るグラスは、食器棚の中からついつい手に取ってしまう、そんな日常生活の中に溶け込む江戸切子。
昔ながらの幾何学文様だけでなく、伝統文様と日本の四季や風物を表現した新しい江戸切子の製作に取り組んでおられます。
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