筒井時正玩具花火製造所が作るお盆の供養花火。
白と紫の和紙で包まれた線香花火は、飾り台に立てかけることで、花火をお供えすることができます。
夜空に咲く華やかな花火は日本の夏の風物詩ですが、もともとは慰霊や鎮魂、疫病退散の祈りを籠めて打ち上げていたといわれています。また火の明かりを目印に先祖の霊を導く「迎え火」、「送り火」の1種であるともいわれています。
美しい火花を生み出す線香花火で、家族や親戚が集まって花火を楽しみながら、先祖や故人へ想いを馳せることができます。
ぱちぱちと火花を散らす線香花火には、燃える段階ごとに草花に因んだ名前がついています。人の一生にも例えられる火花の移り変わりをお楽しみください。
1.線香花火 白(100本)、紫(100本) 2.法立(2台) 3.造花(2本) 4.造花固定用モール(4本) 5.リボン(2本) 6.説明書
飾り台は紙製でできており、軽く、組み立て簡単。専用のボール箱にまとめられているのでかさばらず、ご進物にもぴったりです。
筒井時正の線香花火は、湿気の少ないところで保管すれば、来年、再来年と長く楽しめます。熟成された花火は火薬がよく馴染み、やわらかく温かな火花を散らしてくれます。
福岡県みやま市にある筒井時正玩具花火製造所は、国産線香花火の製造所です。線香花火はほとんどが外国産。国産の線香花火はとても希少で、その製造所は日本に4ヵ所しかないといわれています。
火薬を作ることから、包む作業まで、ほとんどが手作業。機械ではできない繊細な作業が多く、職人がていねいに花火を作っていきます。
材料選びも大切にされており、火薬の材料になる松煙は宮崎産の松の根を、火薬を包む紙は福岡県八女市の手すき和紙を使います。藁が持ち手の線香花火は、田んぼを作って原料を確保しているそうです。
地元のものを厳選し、線香花火やその他にもいろいろな手持ち花火や吹き出し花火を作りながら、日本の花火の伝統を守り続けているのですね。
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福岡県八女市で70年以上子供向け玩具花火の製造を行っていた製造所。技術継承のために筒井良太が修行し、八女市の製造所廃業と同時にみやま市にて「筒井時正玩具花火製造所」3代目として技術と伝統を引き継ぎました。
伝統の光守りながら新しくも懐かしい線香花火を製作、提案し続けています。