東洲斎写楽 名作選集より 「 二世大谷鬼次の江戸兵衛 」大判 黒雲母摺 高級手摺 木版画 浮世絵 額縁入り

東京国立博物館その他の秘蔵原画を厳密に復刻し色彩、品格、時代色等を尊重し、手摺度数を惜しみなく重ねて仕上げた高級手摺木版画です。


【東洲斎写楽】

寛政6年、突如浮世絵界に現れ、約10ヶ月の短い期間に145点あまりの役者絵をはじめとする浮世絵を発表し忽然と姿を消した正体不明の浮世絵師。
生没年、出身地、師弟関係なども不明。
ドイツの美術研究家ユリウス・クルトが、レンブラント、ベラスケスと並ぶ三大肖像画家と紹介したことがきっかけで大正時代から逆輸入する形で日本でもその評価が高まった。


技法:高級木版手刷色彩雲母キラモミ仕上げ
版画用紙:越前生漉特製奉書
監修:楢崎宗重(日本浮世絵協会理事長 文学博士)
版元:大江戸木版社
画面の寸法:原画同大・大錦版 縦31.0×横21.0cm
額縁の外寸法:縦48.4×横36.1cm
額縁の仕様:版画用高級額縁・裏面に吊り金具・ひも付き
額縁の窓:アクリル
額縁のマット:紙マット
装丁:合わせ箱
状態:【未使用品】
少し古い作品ですが、未使用でシートのまま保管していたものを、新品の額縁で額装したものです。
シートの状態も非常に良好です。

この絵は写楽作品中ではよく知られた有名な絵である。
寛政六年五月の河原崎座上演の「恋女房染分手綱」に登場し、悪人鷺塚八平次の手下の役である。
勿論悪人の一味であり、この絵を一見しただけで、敵役大谷鬼次のマスクに、またポーズにも敵役そのものの凄味が現れている。
無理にも引きゆがめられて一文字に結ばれた口、角形の紅隈で限られた二つの陰惨な眼、パッと広げられた両手の表情には、見る人を引き込むような迫力がある。
悪方の一瞬が、これほど緊張感をもって描かれている絵は無い。
その緊張感は、つき出した顔面を大きく描き、そこに重点が置かれているので、迫る力に圧倒されるのである。
両手の描写にいささか不自然があるが、それはむしろ一つの雰囲気として必要であるだけで、さして問題ではない。
それよりも、この絵を傑作にしている一つの要素は、その色彩にある。
大敵ではない、それでいて憎らしいという端敵役であるためにその衣装はかえって安手に派手であるのは歌舞伎の常連で、その役柄の色がここに出ている。
紅殻色の地に黄の縞も派手なら、襦袢の紅、着物の裏の濃緑も派手である。
この派手さが、不気味なマスクをさらに憎たらしく見せている。
写楽の芸術を直截に知るにいい作である。                 
 (吉田映ニ氏 解説より抜粋)


東京国立博物館その他の秘蔵原画を厳密に復刻し色彩、品格、時代色等を尊重し、手摺度数を惜しみなく重ねて仕上げた高級手摺木版画です。

在庫限り。
再入荷の予定はございません。


【東洲斎写楽】

寛政6年、突如浮世絵界に現れ、約10ヶ月の短い期間に145点あまりの役者絵をはじめとする浮世絵を発表し忽然と姿を消した正体不明の浮世絵師。
生没年、出身地、師弟関係なども不明。
ドイツの美術研究家ユリウス・クルトが、レンブラント、ベラスケスと並ぶ三大肖像画家と紹介したことがきっかけで大正時代から逆輸入する形で日本でもその評価が高まった。


作家名:東洲斎写楽
題名:二世大谷鬼次の江戸兵衛
技法:高級木版手刷色彩雲母キラモミ仕上げ
版画用紙:越前生漉特製奉書
監修:楢崎宗重(日本浮世絵協会理事長 文学博士)
版元:大江戸木版社
画面の寸法:原画同大・大錦版 縦31.0×横21.0cm
額縁の外寸法:縦48.4×横36.1cm
額縁の仕様:版画用高級額縁・裏面に吊り金具・ひも付き
額縁の窓:アクリル
額縁のマット:紙マット
装丁:合わせ箱
状態:【未使用品】
少し古い作品ですが、未使用でシートのまま保管していたものを、新品の額縁で額装したものです。
シートの状態も非常に良好です。