カワイ出版 【9784760941759】【4175】【収録曲】Under the greenwood tree 緑の木陰で/Lo! here the gentle lark ごらん! 優しいひばりを/Take O take those lips away 消し去りたまえ 唇を/Where the bee sucks 蜂の蜜吸うところで/Sigh no more ladies お嬢さん方 もう溜息なさるな/O mistress mine 愛しい人よ/When icicles hang by the wall 壁に沿って氷柱(つらら)が下がり/It was a lover and his lass 恋する若者たち/“Three Shakespeare Songs” Op.6 『3つのシェイクスピアの歌』/1.Come away death 来たれ 死よ/2.O mistress mine 愛しい人よ/3.Blow blow thou winter wind 吹け 冬の風よ/It was a lover and his lass (Duet) 恋する若者たち(二重唱)
商品名:辻裕久・なかにしあかね:イギリス歌曲シリーズ2「O mistress mine シェイクスピアの世界」バロックから近代の作曲家による
メーカー:カワイ出版
JAN:4962864941751 ISBN:9784760941759 PCD:4175
A4 厚さ0.5cm 76ページ
刊行日:2018/11/01
収録曲:13曲
曲名 | 作曲/作詞/編曲/訳詞 |
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Under the greenwood tree 緑の木陰で | 作曲:T.アーン |
Lo! here the gentle lark ごらん! 優しいひばりを | 作曲:H.ビショップ |
Take O take those lips away 消し去りたまえ 唇を | 同上 |
Where the bee sucks 蜂の蜜吸うところで | 作曲:A.サリバン |
Sigh no more ladies お嬢さん方 もう溜息なさるな | 同上 |
O mistress mine 愛しい人よ | 作曲:H.パリー |
When icicles hang by the wall 壁に沿って氷柱(つらら)が下がり | 同上 |
It was a lover and his lass 恋する若者たち | 作曲:F.ディーリアス |
“Three Shakespeare Songs” Op.6 『3つのシェイクスピアの歌』 | |
1.Come away death 来たれ 死よ | 作曲:R.クィルター |
2.O mistress mine 愛しい人よ | 同上 |
3.Blow blow thou winter wind 吹け 冬の風よ | 同上 |
It was a lover and his lass (Duet) 恋する若者たち(二重唱) | 同上 |
イギリス歌曲シリーズの第2弾はイギリスで最も有名な著作家シェイクスピアのテキストにバロックから近代のイギリスの作曲家が付曲した歌曲を集めた曲集。
取り上げる作曲家は18世紀のT.アーン、H.ビショップ、A.サリバンからH.Pパリー、巨匠ディーリアス、そして第1集でも取り上げたR.Quilterまで。同じテキストに複数の作曲家が付曲した作品もある。
日本語訳は今回も辻裕久の新しい翻訳。辻・なかにしの詳細な曲目解説や英語の発音の手引きなどは第1集と同様である。
<まえがき>
日本人にとって最も親しみ深い外国語である英語を、ぜひ多くの歌手の皆様に歌って頂き、素晴らしいレパートリーの宝庫を手に入れて頂きたいと願って、このイギリス歌曲シリーズはスタート致しました。
第1巻『The Water is Wide 〜 イギリス愛唱歌集』では、日本でも馴染み深いイギリス民謡の数々を、その文化的背景をひもときながら、ロジャー・クィルター編曲となかにしあかね編曲で収録しました。リサイタルやサロンコンサートなどのレパートリーとしてお選び頂きやすいように、英語の歌い方や各曲のエピソードなども盛り込んだ、多角的な内容をめざしました。
第2巻となる本書では『シェイクスピアの世界』をテーマとし、18世紀〜20世紀イギリスのシェイクスピア歌曲を収録しました。
「シェイクスピア歌曲」は、シェイクスピアの言葉をテキストとした声楽曲の総称であり、劇音楽として作曲された中から劇中歌だけを独立した歌として取り出したものや、台詞の一部分を抜粋して歌詞とした歌曲、ソネットなどの詩作品をテキストとした歌曲なども含みます。
ご存知のようにシェイクスピア作品は世界中で愛され、各国語での戯曲の上演はもちろん、バレエやオペラなどの舞台芸術、映画、小説、絵画、音楽、その他さまざまなジャンルで、新たな芸術を生み出す原動力となり続けています。
歌曲作品へのテキストの使用も、音楽史の中で盛んに行われてきました。イギリスの作曲家の作品だけでなく、ドイツ歌曲をはじめとする他言語歌曲にも、多くのシェイクスピア作品が登場します。
歌曲は、前後の芝居の流れや、登場人物への観客の感情移入などの下準備なく、数分間の言葉と音の小宇宙を構築するのが特性と言えると思いますが、シェイクスピア歌曲は特に、言葉の魔術師シェイクスピアの「言葉の力」を借りるというアドバンテージを持っています。
ここに収めたのはあまたあるシェイクスピア歌曲のほんの一部に過ぎませんが、ぜひ、その魅力を存分に生かして、演奏のオリジナリティーを発揮して頂きたいと願う作品群です。巻末に、演奏の参考として、シェイクスピアを取り巻く世界について、解説を試みておりますので、ぜひご一読頂けましたら幸いです。
辻 裕久・なかにしあかね