楽譜 A.コレルリ/アルトリコーダーソナタ 第9番 ハ長調(2136/リコーダーピース)

ISBN:9784862663832

第1楽章 プレリュード:ラルゴ/第2楽章 ジーガ:アレグロ/第3楽章 アダージョ/第4楽章 テンポ・ディ・ガヴォレッタ:アレグロ

出版社:リコーダーJP
ジャンル:リコーダー教本・曲集
サイズ:A4
ページ数:20
編著者:石田誠司
初版日:2023年03月01日
イタリアバロックを代表する作曲家・コレルリ(コレッリ)の「作品5」は、2分冊12曲から成るヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集で、作曲家として脂の乗りきった40才代のころ1700年に出版されました。
これは芸術的にも音楽史的にもきわめて重要な作品として、高く評価されている傑作です。当時もすぐさまその価値が認めれ、19世紀にかけて30数回も版を重ねました。そして、発刊の翌々年である1702年ごろには、早くもリコーダー用編曲の出版もおこなわれました。 作品5-9のソナタは、原曲(ヴァイオリンソナタ)ではイ長調で、アルトリコーダーの場合は音域に合わせてハ長調に移調して演奏します。★解説★ 4つの楽章から成り、舞曲を中心とした緩・急・緩・急の構成です。第1楽章はラルゴ(ひろびとと)4分の4拍子のプレリュードで、歌謡性のゆたかな美しい楽章です。シンプルな素材を生かし切る書法の洗練もみごとというしかなく、まさに珠玉のような一品。第2楽章はアレグロ(快活に)4分の12拍子のジークです。活発な中にも、第1楽章を支配していた「もの静かな感じ」がよぎることがあって、不思議な奥行きがあります。第3楽章はわずか8小節しかない間奏曲で、アダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。嬰ヘ短調で、簡素な旋律線ですが、痛切さに胸を打たれます。第4楽章はテンポ・ディ・ガヴォット(ガヴォットのテンポで)と題され、アレグロ、2分の2拍子です。ほとんど四分音符で、しかも1音おきの2声で進行するところが多いので、実質的には二分音符で旋律線が描かれることになり、リズミカルに八分音符で進む低音に乗って、余裕を持った感じの音楽が進みます。不思議な透明感と静謐さはこの楽章にも貫かれています。

2136/リコーダーピース

収載内容:
第1楽章 プレリュード:ラルゴ
第2楽章 ジーガ:アレグロ
第3楽章 アダージョ
第4楽章 テンポ・ディ・ガヴォレッタ:アレグロ