楽譜 樽屋雅徳/神宴の櫻【吹奏楽スコア】(FML-0309FS/302-18287/大編成/G.4+/T:07:30)

神宴の櫻

出版社:フォスターミュージック
ジャンル:吹奏楽
サイズ:A4
初版日:2022年04月14日
精華女子高等学校吹奏楽部の櫻内教昭先生とフォスターミュージックの委嘱で作曲させていただきました。作曲の題材を探しに顧問の櫻内先生と出雲の旅をさせていただいた中で「万九千神社」の神在月のお話が印象に残り、それを曲にしようと思いました。旧暦10月は全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、出雲では神在月と呼びます。神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。曲は冒頭、神迎えにあたる龍神祭(りゅうじんさい)を、宮司一人が、神社近くの斐伊川の水辺で秘儀として行う様子を表現しています。やがて木管楽器群のアンサンブルに進み、「祈り」のメロディを奏でます。そのままアレグロ部分に進み、木管群の細かいパッセージや、太鼓のリズム、金管の勇ましいメロディが、龍蛇が空を舞い神々を導き現れる様を表現します。曲は再び穏やかになり、やがて全体へと受け継がれた神々のメロディが威厳を表現したのち、エンディングに向け華やかな部分へと進みます。神々は当地において直会(なおらい)と呼ぶ酒宴を催し、明年の再会を期して、翌朝早くいよいよ各地の神社へと帰途につかれるそうです。神が集まれば桜も咲かせ華々しい宴を繰り広げます。そんな神宴を表現し、曲は華々しく幕を閉じます。曲名の「櫻」は、委嘱者である櫻内先生の旧字体を使わせていただきました。(樽屋雅徳)

FML-0309FS/302-18287/吹奏楽譜(スコア):大編成/G.4+/T:07:30

収載内容:
神宴の櫻