楽譜 井澗昌樹/前奏曲「このほとり」【吹奏楽スコア】(FML-0187FS/302-09049/小編成/G.3+/T:06:17)
前奏曲「このほとり」
出版社:フォスターミュージック
ジャンル:吹奏楽
サイズ:A4
初版日:2020年10月07日
大竹市は山口県との境に位置する広島県南西部の市。その県境を流れる小瀬川は、藩政時代には安芸(広島)側で木野川と呼ばれており、その呼称は今も地元に残っています。長州戦争において戦いの最前線となり多大な戦禍を被ったという歴史を持っていますが、平成の今、その景色はとても穏やかで暖かい時間が流れているように感じました。ほとりに立って、滔々と流れる川の様をある一点から見つめると云う行為は、膨大な時間の流れの中でわずかに触れ合う機会のあった人々の生を垣間見ることに似ています。人間が自然を美しいと言うのは何だかおこがましい感じがして好きではないのですが、今その時が穏やかに流れていくということは、ただそれだけで素晴らしいことなのだと感謝せずにはいられません。大竹ライオンズクラブの委嘱により、慈しみと希望を込めて作曲しました。タイトルに含まれる「この」とは連体詞ではなく、木野川から引用したものです。平成27年2月15日、大竹市民吹奏楽クラブによって初演されました。(井澗昌樹)
FML-0187FS/302-09049/吹奏楽譜(スコア):小編成/G.3+/T:06:17
収載内容:
前奏曲「このほとり」