楽譜 井澗昌樹/千代のかざし【吹奏楽スコア】(FML-0217FS/302-09051/大編成/G.4/T:09:56)
千代のかざし
出版社:フォスターミュージック
ジャンル:吹奏楽
サイズ:A4
初版日:2020年10月07日
- 色々に さかへて匂へ 桜花 我君々の 千代のかざしに -かざしとはかんざし(簪)、古くは髪や冠に木の葉や花を挿していたそうで、植物の生命力を自らに付着させるための呪術的行為だったそうです。日本最古の歴史書『古事記』には、倭建命が自身の死を悟った際、従者たちに向かって「無事に大和へ戻り生命を謳歌せよ」と歌う場面があります。「お前たちは故郷の大きな樫の葉を髪に挿せ!」とドラマティックな言葉で詠まれており、古代人の何と豊かな感性と浪漫性、思い返すたびに心が震えます。本作品のタイトルは、南北朝時代の歴史書『増鏡』より引用したものです。「彩り美しく咲いて栄えた桜花」が飾り続けるものはもちろん帝の冠かなと思いますが、ずいぶんと時が流れまして「君」の言葉の意味も広くなりました。生きとし生けるもの全てを「君々」と致しまして、千代に…それは1000年、転じて永遠に華めく世界でありますよう、淡い祈りとして作曲した作品です。(井澗昌樹)
FML-0217FS/302-09051/吹奏楽譜(スコア):大編成/G.4/T:09:56
収載内容:
千代のかざし