楽譜 リヒャルト・ワーグナー/歌劇「リエンツィ」序曲【吹奏楽スコア】(FML-0289FS/302-09274/大編成/G.5/T:12:00)

歌劇「リエンツィ」序曲

出版社:フォスターミュージック
ジャンル:吹奏楽
サイズ:A4
編著者:日景貴文
初版日:2021年03月03日
龍谷大学吹奏楽部の委嘱で編曲し、2019年12月26日に開催された第46回定期演奏会で同部により初演されました。「ワグネリアン」という言葉があるほど熱狂的なファンの多いワーグナーの音楽。歌劇《リエンツィ》は、ワーグナーが27歳のときに作曲した比較的初期の作品ですが、そこにはすでに彼らしい魅力的な旋律や絢爛なオーケストレーションが認められます。ワーグナーは、《リエンツィ》の初演の成功を機にドレスデン宮廷歌劇場の楽長に就任しましたので、この作品は彼の出世作といえるでしょう。物語の舞台は14世紀半ばのローマ。主人公リエンツィは、貴族の悪政に不満をもつ民衆からの厚い支持を受け「最後の護民官」として彼らのリーダーとなります。過激で暴力的な貴族とは対象に、寛大さで治世するリエンツィ。しかし、「その慈悲深さが争いを生んでいる」と次第に周囲の反感を買ってしまい、最後には支持されていたはずの民衆に殺されてしまうという、悲劇的な結末を迎えるのです。序曲は、序奏部付きのソナタ形式を採っており、民衆に解放を呼びかける信号ラッパ、教会を破門されたリエンツィが神に祈りを捧げるアリア、リエンツィの寛大さを讃える民衆の歌、戦いの場面でリエンツィが歌う精霊の騎士の歌など、オペラの各場面から取られたさまざまな旋律やモティーフが自由に組み合わさってできています。原調によるアレンジですので、吹奏楽では幾分不向きなシャープ系の音楽ですが、大編成らしいスケールの大きな響きを表現されることを期待しています。(日景貴文)

FML-0289FS/302-09274/吹奏楽譜(スコア):大編成/G.5/T:12:00

収載内容:
歌劇「リエンツィ」序曲