楽譜 セルゲイ・プロコフィエフ/組曲「ロメオとジュリエット」【吹奏楽スコア】(FML-0025FS/302-08648/大編成/G.4+/T:17:00)

組曲「ロメオとジュリエット」

出版社:フォスターミュージック
ジャンル:吹奏楽
サイズ:A4
編著者:鈴木英史
初版日:2020年07月20日
ロシア(ソビエト)の作曲家は、バレエ音楽に名作を多く残している。チャイコフスキーは言うまでもなく、グラズノフ、ストラヴィンスキー(純粋にロシアの作家とは言い難いが)、そしてプロコフィエフも「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」「道化師」「石の花」など7曲ものバレエ音楽を書いている。「ロメオとジュリエット」はロシア革命後に海外に拠点を移していた彼の、祖国復帰第一作目となった作品。ロシアに題材を求めず、シェイクスピアの原作を扱った点が興味深い。当初彼は、悲劇で終わるこの物語がバレエには相応しくないと考え、原作とは異なる終わり方(ジュリエットが自害する前にロメオが到着しハッピーエンドで終わる)で作曲し、その形で初演の練習を進めた。しかし、変拍子やリズムの特異さ(今となっては普通だが)が踊り手達の技術的混乱を招き、また原作と異なる終結部も不評であったため、初演は取りやめになってしまう。初期の彼の作品より穏当な作風のこの名曲も、このように不幸なスタートであった(チャイコフスキー「白鳥の湖」の初演失敗を思い起こす)。そのため彼は、全曲から演奏会組曲を3つ編むが、それは原曲そのままの形でなく、いくつかの場面を合わせて新たに構成しなおし、純粋に管弦楽曲として考えられた形になっている。その為大変に演奏効果が高く、今では人気が高い作品になっている。このCDに収録されたアレンジは、2008年に三重県立白子高等学校吹奏楽部の委嘱、顧問の桐生智明氏の構成(カット含む)により編曲された。全てカット版である。(鈴木英史)【曲目】I: モンタギュー家とキャピュレット家II: マドリガルIII: メヌエットIV: ローレンス僧V: ティボルトの死(タイボルトの死)注1: 第2組曲「ローレンス僧」(カット無し)もアレンジされておりますが、CDには収録時間の関係上収録はされていません。楽譜のセットへは音源添付にて販売しております。注2:出版楽譜につきまして、収録後に一部楽譜を足して出版となりましたため、「コンクール自由曲ベストアルバム1」に収録されております音源は一部、楽譜と異なる場所がございます。<<出版時楽譜追加箇所(※音源へこの箇所は収録されておりません)>>I: モンタギュー家とキャピュレット家●55小節目から103小節目V: ティボルトの死●冒頭251小節目から321小節目

FML-0025FS/302-08648/吹奏楽譜(スコア):大編成/G.4+/T:17:00

収載内容:
組曲「ロメオとジュリエット」