なぜ父の日にバラを贈るのか不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。父の日ができた背景には、以下のようなドラマがあるのです。 1909年、アメリカ・ワシントン州のドット夫人が、男手1つで自分を育ててくれた父を讃えて、父の誕生月だった6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われています。当時はすでに母の日が始まっていたため、彼女は父の日もあってもいいのではと考え、「母の日のように父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まりました。 ドット夫人が幼い頃南北戦争が勃発し、父のスマートが召集されました。 ドット夫人を含む子供6人は母親が育てることになりますが、母親はスマートの復員後、まもなく過労により亡くなりました。以来、スマートの手により育てられたが、彼も子供達が皆成人した後、この世を去りました。 1916年、アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンの時に父の日が認知されるようになります。そして、1972年(昭和47年)にはアメリカで国民の祝日として制定されました。 日本では1950年代ごろから知られるようになりました。 母の日の花がカーネーションなのに対し、父の日の花はバラ。 これは、ドット夫人が父の日に父親の墓前にバラを供えたからとされています。 |