木工の技術の中に、「留(と)め加工」「千切(ちぎ)り加工」というものがあります。「留め加工」は、2つの材を主として直角に接合させる際に45度ずつに分けて接合すること。「千切り加工」は、接合部の補強や、割れの進行防止のために埋め込むもの。どちらも、丈夫かつ美しく見せるための木工職人の心遣いとも言える技術です。Square clockでは、この技法を用いました。四角い木枠にするのに、留め加工をし美しさを。そして千切り加工で強度を高め、繊細ながらも力強さを表現しました。和室でも、洋室でもよく合うデザインです。古き良き技術と、木目の美しさをお楽しみくださいませ。