家族の情熱とクラフトマンシップが築いたプレミアムバーボン
メーカーズマークは、アメリカ・ケンタッキー州ロレットで生まれたプレミアムバーボンウイスキーです。
その歴史は1840年にテーラー・ウィリアム・サミュエルズが蒸溜所を設立したことに始まります。禁酒法による操業停止を経て1951年に、6代目ビル・サミュエルズ・シニアによって蒸溜所は再興の道を歩みます。
それまでの素朴な味わいのバーボンではなく世界で評価される最高品質のプレミアムバーボンの製造を探求するため、良質な水源を有する風光明媚なロレットの谷の一帯にあった農園スターヒルファームを買い取り蒸溜所を改修。
「機械まかせにせず、できる限り人の手でつくる」という信念のもとバーボン造りに取り組みます。
そして1959年、ビルの妻マージー(本名マージョリー)の優れたマーケティングの才能によって、メーカーズマーク(製造者の印)というブランド名、ボトルに封ろうを施すアイデアを生み出しメーカーズマークが世に誕生しました。
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個性的な味わいを支える貴重な水源 メーカーズマークの個性的な味わいを支える要素として、忘れてはならないのが蒸溜所周辺にある石灰岩の層です。 ケンタッキーの石灰岩に磨かれた水は、その過程でバーボンの大敵である鉄分が濾し取られます。 バーボンの仕込み水に使用しているカルシウムとマグネシウムが豊富なスプリング・フェド湖の水は、飲料水としてはもちろん、なにより酵母の働きやすいサワーマッシュを作るのにとても適しています。 メーカーズマークは、その貴重な水源と流域を所有する唯一の蒸溜所なのです。 |
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冬小麦がもたらすまろやかでふくらみのある口当たり メーカーズマークの特徴的な味わいは、原料に使用される冬小麦によるものです。一般的なバーボンがライ麦を使用するのに対し、メーカーズマークは冬小麦を採用しています。 これは「誰が飲んでも美味しいバーボンを造ること」を目指した創業者ビル・サミュエルズ・シニアが求めていた風味を実現するために、度重なる試行錯誤によって導き出された理想の原料なのです。この冬小麦よってまろやかでふくらみのある口当たりが生み出されます。 また、創業当初から築いてきた地元で家族経営する農家との堅いパートナーシップによって、原料となるトウモロコシや冬小麦は最高品質のものだけを使用しています。 |
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こだわりの樽と手間ひまをかけた熟成工程 メーカーズマークの熟成には、アメリカンホワイトオーク樽が使用されます。これらの樽は9ヶ月間自然乾燥させた後、独自に定めた焼きつくす手前の「レベル3」のチャー(焦がし)が施されます。 このチャーがメーカーズマークの魅力的なバニラのような甘みとまろやかな味わいを育みます。 また、熟成段階で樽ごとにバラつきが出ないよう職人たちが日ごろからテイスティングを行い、貯蔵庫内の樽の位置を定期的にローテーションすることで均一な熟成を図っています。 このような手間ひまをかけた熟成工程が、メーカーズマークの豊かな香りとまろやかな味わいを生み出しています。 |
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メーカーズマークの象徴「赤い封ろう」 メーカーズマークの象徴ともいえる赤い封ろうは、6代目ビル・サミュエルズの妻マージーによって考案されました。200度の封ろうに手作業で浸すやり方は今日も継承されています。 うっすらと浸したもの、完全にどっぷり浸したものなど封ろうには、ディッピング工程のスタッフそれぞれの癖やスタイルが表れ、一本一本異なる表情を持っています。 そしてメーカーズマークの個性を表すラベルは、今も手動のラベルカッターで裁断されています。長年にわたって使用されてきた信頼のおけるラベルメーカーは、これまでもこれからもメーカーズマークの一部として活躍し続けています。 |
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メーカーズマーク |
原料は一般的なパーボンに使用されているライ麦ではなく、甘みの強い冬小麦を使用します。 口当たりが良く、やわらかさと深みのある味わいが特徴。 |
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口にふくむと、他のバーボンに比べてマイルドな口当たりが際立っている。 その後、全体をまとめるやわらかな甘味が口一杯に広がり、徐々にやさしく消えていく。 バーボンは、ガツンとくる男性的なイメージですが、メーカーズマークは、やさしく繊細で女性的なバーボンです。 品質重視を頑なまでに貫き、原料の選定から一本一本を手作業で封する最後の工程までこだわりを持ってつくられる、プレミアムバーボンです。 |
生産者 | メーカーズマーク |
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生産地 | アメリカ |
タイプ | バーボンウイスキー |
度数 | 45.00度 |
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