禁酒法時代の苦境を乗り越え伝統を守り続けた歴史と伝統のある蒸溜所
1888年、ポール・ジョーンズJr.が商標登録を行い誕生したフォアローゼズ(FourRoses)は、アメリカ・ケンタッキー州で生まれたバーボンウイスキーの名門ブランドです。その名の由来は、プロポーズの返事として女性が胸元に4輪のバラを飾ったというロマンチックな逸話にちなんでいます。
フォアローゼズは、禁酒法時代(1919〜1933年)にも医療用の薬用バーボン蒸留製造を目的として、例外的に法に抵触しない蒸留製造の恩恵を得ており、伝統が守られてきました。
その後、フォアローゼズは幾多の変遷を経て1950年代後半にヨーロッパ・アジア市場への輸出専用商品となっていました。しかし、2002年にはキリンビールがブランドと蒸溜所を買収。再びアメリカ市場への復帰を果たし世界中のウイスキーファンから高い評価を受け、今や「最も注目されるバーボン」のひとつとして知られています。
![]() |
---|
フォアローゼズの愛のエピソード ある舞踏会でのこと。フォア・ローゼズの生みの親ポール・ジョーンズは絶世の美女と出会い、一目で恋に落ちました。 迷わずその場でプロポーズしますが、彼女は彼にこう答えたのです。 「どうか次の舞踏会までお待ちください。プロポーズをお受けするなら、薔薇のコサージュをつけてまいります」。 そして約束の舞踏会の夜、彼女は4輪の真紅のバラを胸に彼の前に現れました。 愛が実った素晴らしい瞬間。そんな素敵なエピソードから「フォアローゼズ」と名付けられ、ラベルにはふたりを結んだ真紅のバラのコサージュが描かれたと言われています。 |
![]() |
---|
厳選素材と蒸溜家の感性によって守られる高い品質 フォアローゼズに使用される原料は、コーン、ライ麦、大麦麦芽、水、そして酵母(イースト)。 その中でもコーンは、50年以上にわたって契約しているアメリカ国内の農家からクオリティの高いものだけを購入。蒸溜所へ搬入されるたびに、グレーン・クオリティ・ラボラトリーと名付けられた場所で大きさ、傷みの有無、水分含有量などを厳しく検査しています。 そして、特にこだわっているのが香りです。 原料の香りはそのまま原酒の香りに影響を与えるため、蒸溜所で丹念にチェックされます。フォアローゼズの華やかな香りは、ディスティラーの感性によって守られているのです。 |
![]() |
---|
熟成度合いを見極めて生まれる奥深い味わい 完成した蒸溜液は、蒸溜所から西へ約80km離れたコックスクリークにあるウエアハウス(熟成庫)に運ばれます。夏には30℃を超え、冬はマイナス20℃まで冷え込む激しい寒暖差が理想的な熟成を促します。 28棟の熟成庫があり1棟あたりの収容可能数は24000樽。その全てが独自のコンピュータープログラムによって管理されています。 熟成にはアメリカンホワイトオークの新樽が使用され、クロッキングという職人技によって、必ず栓が上を向くようにラックに樽を納めていきます。熟成の期間は通常5〜8年、ときに10年以上。 熟成のピークへ向かう長い眠りの時間を経て、フォアローゼズならではの味わいと香り、美しい琥珀色が醸成されていきます。 |
![]() |
---|
気品ある香味を生むブレンドの魔法 フォアローゼズは2種類のマッシュビルと5種類の独自酵母を組み合わせ、それぞれ味わい・香りの特徴が異なる10種類の原酒を生み出しています。 熟成のピークを迎えた10種類の原酒は、樽ごとのテイスティングによってそれぞれの味や香りの特徴を見極め、原酒同士の最高の組み合わせを考えテスト調合を繰り返し原酒の配合比を決定します。 ディスティラーの卓越したブレンド技術によって、フォアローゼズらしいフローラル&フルーティーなウイスキーとなります。 ブレンドは美しいウイスキーを生み出す魔法。このクラフトマンシップが奥深く気品ある味わいと華やかな香りを生み出します。 |
![]() |
---|
Yellow Kentucky Straight Bourbon Whiskey フォア ローゼズ イエロー ケンタッキー ストレート バーボン ウイスキー |
原料にこだわり、酵母にこだわり、そして技にこだわった、香りの異なる複数の原酒を絶妙のバランスでブレンドして生まれる「薔薇のウイスキー」 フォア・ローゼズの代表的銘柄。 |
![]() |
花のような、果実のようなほのかな香りとなめらかな味わい。 |
生産者 | フォア・ローゼズ |
---|---|
生産地 | アメリカ/ケンタッキー |
タイプ | バーボン |
原材料 | トウモロコシ、ライ麦 |
度数 | 40.00度 |
---|