ケンタッキー州ネルソン郡バーズタウンに本拠地を置く1889年に創業された名蒸留所としても有名です。ヘヴン・ヒルという名の由来は、1889年に同社に土地を売った農場主ウィリアム・ヘヴンヒルの名にちなんでいます。本来は「ヘヴンヒル」と続いていた名前が、「ヘヴン・ヒル」と2語になったのは、単なる印刷ミスによるものだったそうです。同社が会社組織となり、本格的なバーボン蒸留に乗り出したのは、禁酒法解禁後の1935年以降で、現在ではウイスキー専門の蒸留業者としてアメリカ最大の規模を誇っており、現在は世界第2位の蒸留メーカーです。また、ヘヴン・ヒル社はボトラー(瓶詰め業者)向けの樽売りもしており、同社製造の原酒を購入したボトラーたちは、熟成年数やアルコール度数のさまざまなバーボンに仕立て上げ、独自のブランドで販売しています。1996年にバーズタウン地区の蒸留施設が火災により消失してしまいましたが、現在ではルイヴィル地区のバーンハイム蒸留所を買収し、バーンハイム蒸留所で蒸留を再開しています。
頑固な職人気質が造る“幻のバーボン”深いコクとソフトな口当たりが特徴的