フローリオ社は、海運業などで成功を収めたシチリア人、ヴィンチェンツォ・フローリオ氏が、イギリス人の貿易商ジョン・ウッドハウス氏と手を組んで、1833年に創設した会社です。
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同社の代名詞ともなっている「マルサラワイン」は、1776年、ウッドハウス氏がシチリア西岸部を航海中に悪天候に見舞われ、急きょ辿り着いたマルサラの港で出会った白ワインに、アルコールを添加したのが始まり。当時、イギリスで流行していたポートワインやマデラワインに似ていたことから、マルサラワインはイギリスで大評判になりました。それに目を付けたのが、フローリオ氏だったのです。 膨大な財力を背景に、最先端をいく近代的な醸造所を建設し、大々的な広告戦略を図ると同時に、海運力を生かしてイタリア国内外にマルサラワインを紹介し、その名を世界に広めていきました。1929年には、最初にマルサラワインを造ったウッドハウスの会社と、同じくマルサラワインの醸造メーカーだったインガム社を吸収。1987年には、イルヴァ・サローノの傘下に入り、伝統と最新の醸造設備を駆使して、さらに高品質なマルサラワイン造りを進めています。 |
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現在では、マルサラワイン製造者としてトップシェアを誇り、世界35カ国に輸出。マルサラワインのほか、パンテッレリーア島やエオリエ諸島の希少なデザートワイン造りにも力を入れています。 |
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マルサラ フィーネ グランシェフ |
マルサラワインは、D.O.C(原産地統制呼称)として、原産ブドウの種類や栽培エリア、醸造方法など、全て伝統的な手法を用いて造られた酒精強化ワインです。 シチリア州品種のブドウ、カタラットからモスト(ジュース)を搾り、発酵させた後、ブランデーやワイン蒸溜酒を加え、糖度を残したままアルコール度数を高め、さらにオーク樽で熟成させて仕上げられています。 熟成期間により5つのタイプがあり、1年以上2年未満のものが「Fine(フィーネ)」と表記されます。 |
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オーク樽のわずかなアロマにドライフルーツの濃厚な香りが広がります。 全体的にバランスのとれた味わいで、アフターにはリコリスのニュアンスや、マルサラの特徴的な苦みが感じられます。 その名の通り料理酒としてお勧めで、イタリア料理をはじめ、煮込み料理やソテーなど、幅広く活躍する1本です。 |
生産者 | フローリオ |
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生産地 | イタリア/シチリア州マルサラ |
品 種 | カタラット100% |
テイスト | やや辛口 |
タイプ | マルサラ(酒精強化ワイン)/フルボディ |
内容量 | 750ml |
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度数 | 17.00度 |