レコードプレーヤー フォノイコライザー アンプ Bakoon Products バクーンプロダクツ EQA-5640mk4 古いイコライザカーブに対応するフォノアンプ

MM, MCカートリッジの切り替えに加え、ゲインをカートリッジの出力電圧に合わせて6段階に細かく設定する事でクリップをしない最適なポジションを得る事が出来ます。電源はアナログ電源により、シールドケース入りの高品質大容量トロイダルトランスを使用、全て表面実装部品する事で、中域に厚みのある色付けのないダイレクトな音を奏でます。
◆入力:
1系統、MM, MCカートリッジをスイッチにて切り替え
◆出力: 電圧出力1、SATRI-LINK出力1(同時に使用可能)
◆EQカーブ: RIAA, NAB, COLUMBIA, FFRR, AES, OLD RCA
◆ゲイン: HIGH1, HIGH2, MID1, MID2, LOW1, LOW2
◆周波数特性: 20Hz~50kHz
◆最大出力: 8V(1%歪)
◆歪率(1KHZ): 4V: 0.06%
◆S/N比: -135dB(HIGH1)
◆EQ誤差: ±0.3dB
◆寸法: 70mm(H) x 236mm(W) x 293mm(D)
ヴィンテージのアナログディスクをより正しく再生出来る事を可能にしたフォノイコライザーアンプです。現在標準のRIAAと代表的な古いイコライザカーブのNAB, COLUMBIA, FFRR, AES, OLD RCAの6種類のカーブを搭載したイコライザーアンプです。それら6種類のイコライザカーブを使い分けることによって最新のレコードから所蔵のヴィンテージ・ディスクを本来のサウンドで愉しみ頂けます。◆◆商品レビュー◆◆マルチカーブ・フォノイコライザーといえば先般CAPシリーズのCAP-1004があるが、EQA-5640MK4はマルチEQカーブ対応に伴い、基本の内部構成をMK3時代のSATRI-ICからCAP1004とほぼ同じ新開発の回路への変更は、実質的なグレードダウンになってしまうようなので、少し残念ではあるが(そもそも比較対象のバクーンの音が驚きの高次元なので音質の心配はそれ程でもないけども)。それよりも1960年代以前のヴィンテージのレコードを中心に聴いている人であれば、レコードのイコライザカーブに合わせて本来の音を聴ける事は、カーブのズレた状態の音で聴くよりも遥かにメリットがあるだろう。トロイダルトランスのアナログ電源で電圧の安定化とCAP1004よりも中域を中心に厚みというかリッチな感じになっている印象。ゲインを6段階に細かく設定できるようになっているのは、最近の高出力のカートリッジに対応した形だ。MK3では、やたら壊れて不評だったMUTEのリレーをしっかり対策済みなのは当然かと。。肝心のマルチカーブの機能は、古い時代は、レコード会社や録音された時代によってコロコロとイコライザカーブは違ったり、収録形式が記載されていない物もあるので、レコードによっては一筋縄ではないが、合致した時は驚くほど音が変わる様は感涙もので、その喜びもひとしおだ。また1953~54年頃にRIAAに統一されているはずなのにDECCAは1960年代もFFRRを採用していたり、他のレコーど会社もRIAA採用後も以前使用していたイコライザカーブの方が音の伸びが全然良かったりして面白い。これは所蔵の古いアナログ盤の新たな探求へといざなってくれる最高のアイテムになろう。